171.人員削減の手順 | 人事評価のQ&A

171.人員削減の手順

 業績不振で人員削減を考えています。なにぶん初めてのことなので、何をどうすればよいかわかりません。簡単な手順を教えてください。


 色々事情がるのでしょう。とりあえず、手順を載せておきます。各企業の状況によりますので、具体的内容は個別にご相談ください。

 

1.人材削減の準備(賃金カット、労働条件の変更)
役員報酬のカット、役職手当のカット、賞与のカット、残業規制、賃金カット、賞与支給停止、降格、降職、配置転換、新規採用中止、パートの解雇など


2.部分的退職勧奨(勤務態度不良、業績不良者への対応)
普通解雇(戒告訓告3回以上の根拠が必要)
退職勧奨(個別面接にて対応)


3.希望退職募集(期間、対象者、定員、退職条件を定めて募集)
期間は10~30日間くらい。2次募集、3次募集も想定する。
管理職対象、中高年対象(40歳以上)、全社員対象など検討して、定員は予定より少し多めに設定する。退職金の割増など、後に行くほど悪くなるようにする。


4.本格的退職勧奨(希望退職期間中または希望退職修了後に、面接で退職を勧める)
選定基準の作成(勤続年数、生活への影響度、単身者、扶養家族のいないもの、欠勤数、閉鎖部門、勤務状態、業績の低いものなど)
退職勧奨面接の実施


5.整理解雇(解雇者を指名して解雇する)
整理解雇4つの条件
  ・ 整理解雇の必然性
  ・ 整理解雇回避のための努力
  ・ 解雇対象者の人選の合理性
  ・ 解雇手続きの妥当性
できれば整理解雇になる前に処理する

6.その他
普通解雇(勤務態度不良などの理由による会社側からの契約解除)
懲戒解雇(就業規則の懲戒理由による会社側からの契約解除)