170.退職金制度がない場合
退職金制度がない場合、採用に不利益はないのでしょうか? また、退職金制度がない場合、採用時、社員に対してどのように説明すると、理解を得られるでしょうか?
退職金を含めた賃金総額(給与、賞与、退職金など)が同じであれば 後は何時払うかの問題であり、 同じ額であれば、早くもらったほうが得なのではないでしょうか。
その会社でその人に支払う生涯賃金はある程度決まっているでしょうから、それをどのような名目で払うかの問題だと思います。
退職金制度を廃止して、その分を月例賃金上乗せしているということであれば 何も問題ないと思います。 逆によくなります。(通常、中途退職の場合退職金が減額されますが、 賃金に上乗せして支払っていれば減額のしようがありません。)
今まで会社が積み立てていたものを、個人が自己責任で運用するということであり、使い勝手がいいわけですから喜ばれるのではないでしょうか。
問題は給与として支払うと、税金や社会保険料の負担が増えますのでその分、誰が負担するかということです。その辺をお互い納得できるようにすれば調整する必要があると思います。
退職金制度を廃止しするだけで、賃金にその分を上乗せしないのであれば 不利益変更ですから、当然、社員は納得しないでしょう。