1月16日(月)。
指令−1「リハーサル見学ツアー」
任務完了いたしました
お越しくださった皆様、お一人お一人からのご感想もいただけて
初の試みで、不安もありましたが。
おかげさまで、最高に楽しい時間を過ごすことができました
ありがとうございました
19時半からスタートした、「リハーサル見学ツアー」。
まずは、キャストの角川裕明さんと谷口から、簡単な作品紹介と、軽いトーク。
そしていよいよ、
「たった二人だけの稽古」
が開始されました!!
そうなんです。
今回、演出家もなく・・・
二人芝居を、文字どおり
たった二人だけで作っているんです!!
もちろん、本番に向け、これから音響、照明といったスタッフさんや、当日の劇場受付のスタッフさんたちと、徐々に合流していくわけで。
当然ながら、作品は二人だけで完成させるわけではなく。
スタッフさんたちといった、たくさんの方々のご協力や。
そこにお客様の想像力というピースがはまって、初めて出来上がる。
その人たち全員の、共同作業ではありますが・・・
今回の「リハーサル見学ツアー」は、まさに出演者の男二人だけの稽古場を、皆様に覗いていただきました。
ゆっくり、じっくり。。。
台本を精査しながら、役の内面を探っていく作業。
ただ、台本を脳ミソでつなげるだけの、辻褄合わせでは意味がありません。
それを俳優が「生きた物語」にできるか・・・??
理屈だけの物語ではなく、「感情の通った」舞台にできるか・・・??
そのための、根気のいる作業。。。
ミュージカルの稽古場とは違い、音楽もありません。
予想以上に「地味な作業」だと感じられた方も多かったのではないでしょうか。。。
音楽もなく。
ただ、賑やかなテンションだけで押し通す稽古でもありません。
本当に、俳優自身の心の琴線に触れているか??
それを確認してゆく作業。
もし、心の琴線に触れていなければ、いくら理屈で成立していたってダメ。
その演技は、使い物になりません。
心が震える音に、ただひたすら耳を傾けながら、作り上げ、軌道修正してゆく作業。。。
もちろん、「理屈はわかっちゃいるのに、心が動かない」という瞬間も多々あります。
でも。
とにかく、心を突き動かすものでないと、演技にならない。
俳優同士の感情の交流が生まれません。
つまり、そこに「ドラマ」が生まれないのです。
そんな時は、当然、焦りもしますが。
焦りで心の声を聞き逃してしまわないよう、とにかく自分をコントロールしながら。。。
じっくり、じっくり、探ってゆくのです。
でも、そうして見つかった「感情の糸口」は、まるで、砂漠の中から、探していた一本の針を見つけ出したような歓び。。。
自分にとって「宝物」のように光り輝くんですよね。
・・・と。
そんな「地味〜」な作業を、20時半過ぎまでご覧頂いた後で。
お越しくださった皆様を交えながら、僕ら二人のトークの時間
正直……
「いつも通りの稽古を見て頂いて、ホントにお楽しみいただけるのか?」
「多少でも、ショーアップした(ま、ワルく言えば「ヤラセ」)稽古を見ていただいた方が良かったんじゃないか・・・」
なんて不安もありつつ。
(でも、芝居に対しては誰よりも正直者だという自負のある(笑)、角川さんと僕のペアなんで、どんなに不安でもそんな「ヤラセ」稽古は絶対にお見せしませんがっ)
終わってみて、皆様からの暖かい空気を感じて、ホッと安心・・・
いえいえ、安心どころじゃなく。。。
その後のトークは、すっごく盛り上がって、最高に楽しい時間でしたっ!!
お越しくださった全員の方、お一人お一人からも、直接ご感想を言っていただけて。
本当に、本当に、たまらなく幸せな時間でした
「2回繰り返したシーンも、1回目と二回目では全然違う印象を受けた」
というご感想や。
「二人が近くにいる方が、観客の視界に同時に二人入るので、見やすい」
といったご意見もあれば。
反対に、
「二人が離れているのが面白かった」
というご意見も。
僕らとしても、こんなご感想を、ご覧頂いた直後に生でいただけるなんて、普段はないこと!!
とっても参考になるご意見!!
また、同じシーンを連続して2パターン見比べていただくというのも、なかなかご覧いただけないと思うんですね。
その、ちょっとした「違い」のどちらを選択するか?? ということで悩む俳優二人を見ていただけたのも、なんだかとっても嬉しい経験でした
僕らからのお話は、今回の作品について、という所よりも、演技、演劇に対しての僕らの考え方、なんていう内容が多めでしたでしょうか。
そこから、ミュージカルの実際の現場の話、体験談なんかも飛び出しましたよね。
・・・普段はお見せしない、制作過程の「未完成な舞台」。
まさに、「メイキング・オブ・料理昇降機」!!
この時間を共有できたことは、僕にとっても、新たな財産となりました
これからも、こんな試みを積極的に展開していけたら良いな、と、気持ちを新たにいたしました!!
というわけで。
「指令−1」、大盛況のうちに任務を完了することができました!!
本当に、ありがとうございました!!
皆様とのトークが、あまりに楽しくて・・・
30分も延長してしまい、21時半に終了。
遅くまでお付き合いくださり、本当に、ありがとうございました・・・