こんばんは、谷口浩久です。

 

深夜の更新、すみません。

 

 

10月2日、レ・ミゼラブルをダイジェストでお届けしたコンサート『Musical Sense 2』が無事に終了いたしました。

 

昼夜ともに、会場は満席!!

本当に、ありがとうございました!!

 

 

歌のステージは久しぶり。

 

正直、ライブハウスは、僕にとってアウェーな空間。

 

どう挑んでいったら良いのか、最初は迷うところもありました。。。

 

 

実は、歌を徹底的に勉強してきた方々の中で、ミュージカルの現場にいても、いつも歌には劣等感を抱いていました。

 

ミュージカルの仕事を始めるまで、歌を習ったことがなく…あるのは、ストリート・ダンスとお芝居だけ。

 

だからこそ、芝居だけは負けたくない!! という気持ちが余計に強くなったのですが。

 

自分なりに歌の勉強に力を入れた時期もありましたが、やってもやっても、その劣等感を消し去ることはできず。

 

そして。。。

 

自分の声について。

大きく調子を崩したのは、『二都物語』の時。

本当のところ…毎日、強い薬を服用し、医者に行っては注射を打ってもらいながらステージに立っていました。

 

それもこれも、僕が自分の声帯をコントロールしきれなかったのが原因。

その技術を欠いていたため、ただ勢い任せに声を張り上げてしまっていたために、ぶっ壊してしまったんです。

 

「今日、お客様の前で声が消えてなくなるかもしれない」という恐怖感に襲われる毎日で、実際、なんとか出演シーンを終えて袖に引っ込んできた時に「今日もなんとか声が出た!」と、涙が溢れてしまった日もありました。

 

 

それ以来、どうにも声に自信が持てなくなってしまい。

 

歌っても、以前のような声が出ていないように感じるのです。

 

 

それから数年経ち。

まさか、自分がライブハウスで歌えるなんて、思ってもみませんでした。

 

しかも、一度は挑んでみたかった、レ・ミゼラブルのジャベール役。

 

 

ダイジェストだったので、ジャベールの全曲というわけではありませんでしたが、彼の人生を辿るには十分な、重要な曲を歌わせていただきました。

 

 

もちろん、その日のために、声も慣らしていきました。

 

 

しかし、何よりも自分の気持ちを掻き立てたのは、芝居面でのジャベール役への興味。

 

彼の心の中で何が起こり、自殺へと向かっていったか??

 

それを、歌から得られる情報を頼りに、自分なりに芝居に変換して、ステージに乗せること。

 

それが、今回の自分の挑み方なのだと思いました。

 

 

美しい歌声を聴かせてくれる歌い手さんやミュージカル俳優さんのコンサートなら、他でも聴ける。

 

 

それよりも、自分自身がどれだけ納得して、自殺という終末を迎えられるか??

 

ライブハウスという、歌を聴いていただく場所での挑み方としては、それは少しピントがずれているのかもしれませんが、せっかくこの役を頂いたのなら、とにかくそこに挑んでみたいと思ったのです。

 

 

おかげさまで、ジャン・バルジャン役の宇部洋之さん(2011年の『レ・ミゼラブル』で共演させて頂きました!)らも、「せっかくやるなら、ただ歌うだけのコンサートではなく、演劇の要素もたくさん取り入れて、レ・ミゼラブルという物語を伝えよう!!」と言ってくださったので、リハーサルに入ってからは迷うことなく、「演劇」としてのコンサート作り、役作りに向かうことができました。

 

 

しかし。

 

 

ここで立ち止まることなく。

 

できることなら、今後もこうした機会を積極的に作り、歌唱力もより磨きをかけ、自分の声にもっともっと自信を持って、ステージに立てるよう、日々精進していきたいと思っております。

 

 

みなさま、ありがとうございました。

 

そして、これからもどうぞよろしくお願いいたします!!