社会人経験のある学生さんの悩み | 実習記録に振り回されない看護過程の学び方

社会人経験のある学生さんの悩み

いつも、ありがとうございます!
ナースの先生、ローザン由香里です。


昨日は、午後の間ずっと、LINEで電話相談をお受けしておりました。line


電話は、メールよりもレスポンスまでが早いし、誤解があっても気づきやすいし、解きやすい、ので、解決までが速い。


他にも、表現の裏にある気持ちとか、声のトーン、間(ま)、返事の感じ、なども伝わってきます。そうやって伝えてくださるのも、アドバイスする側の助けになります。ありがたいです!



社会人学生さん



という、LINE相談だったのですが、私の中でも課題なことが、話題としてあがりました。
「社会人経験のある、看護学生さんの指導」について。


ご相談者さんは、周りの方からの「期待」のために「私は、こうあるべき」的なイメージがつくられてしまって、弱みを見せたり、何かを相談することがむずかしくなっている様子でした。


ご相談者さんも、おっしゃっていましたが、社会人の経験があるとはいえ、看護学生としての経験は、どれも初めて。なわけなので、他の学生さんと同じなはず。






「社会人時代に経験されたことを、敬う」ことと、
「社会人時代の経験があるから、これはできて当たり前だと決めつける」こととは、まったくもって違っていて、



「社会人経験のある学生さんを、初《看護学生》として扱う」ことと、
「社会人経験があるのに、これができない、あれができない、と自尊心を傷つける」こととは、まったくもって違っていて、


な、はずなのですが、どうもうまく噛み合っていない様子。


そして、この「噛み合わなさ」が、溝を深くしてしまっているように感じました。







結局のところは、「レッテルを貼られている」状況なわけなので、誤ったレッテルを、訂正できれば、一件落着!


ただ、ケースによっては、そうカンタンにはいかないことも多く。。。


ということで、お話をうかがったうえで、ご相談者さんの状況にあった、ご相談者さんがやりやすい方法をお伝えしました。






私は、自分が教員時代、社会人経験のある学生さんだから、ということでのトラブルって遭遇しなかったんですよね。


「社会人の経験があるから」というだけで、そのくくりにいろんな異なる方をまとめてしまう方が、違和感がある、というか。


他のお仕事を経験されて、そこを辞めて、それでもナースなりたい!と、看護学校に入学される方ほど、モチベーションの高い方って、いらっしゃらないだろうに、、、と思ってみたり。


ただ、それは「社会人経験があるから」ということではなく、社会人の経験のない学生さんでも、負けないやる気はあるでしょうし。


と思うと、やはり「社会人経験がある」という条件が、あまりにも大きすぎるくくりのような、そんな気もします。。。






「間違ったレッテルを貼られて」困っているとき、いちばんストレートな訂正方法は、「そのレッテルは、間違ってる」ということを伝えること。


困っていることを、困っていると伝えたり、できないことを、できないと知ってもらったり、助けて欲しいときに、助けをお願いしたり。


いつもの、本来の自分を知ってもらうことが、最初の一歩になる、そんなふうに思います。^^






社会人の経験のある看護学生さんも、心地よく学生生活を過ごすことができますように!


→社会人経験のある看護学生さんとして、卒業されてナースとして活動されている先輩からのメッセージはこちら。