私はプレゼン本の出版を目指し、プレゼンテーションの1日ひと工夫を公開しています。
本日のテーマは『イタコプレゼン』です。
イタコとは東北地方などで死者や行方不明者の霊を自身の体に乗り移らせ、自身の体を使って言葉を話したりする人の事を言います。
私はイタコを直接見たことはありませんが、乗り移った時には本当にその人になり切って、会話をしたりするそうですね。
私たちがプレゼンテーションを構築する際にも、聴き手の心が自分に降りてきたかのように乗り移って欲しいんです。
●ここで聴き手はどのように理解するのだろうか?
●この表現で聴き手には伝わるだろうか?
●こう言えば、聴き手は何と答えるだろう?
●今言ったことで聴き手は誤解しないだろうか?
●この話は聴き手のレベルに合っているだろうか?
自らの言いたいことを主体的に伝えるよりも、自分自身が聴き手になったつもりでプレゼンテーションのシナリオを構築すれば、おのずと伝わるようになります。
ポイントは「どんな人に伝えるか」を最初に明確にしておくことです。
同じ会社向けのプレゼンテーションでも、社長にプレゼンテーションをする場合と、技術者にプレゼンテーションをする場合とでは、聴き手の感じ方や伝わり方が全然違います。
●社長なら提案内容の効果を定量的にわかりやすく
●技術者なら提案内容の詳細方法をなるべく正確に
伝える必要があります。
自分が社長になったつもりでプレゼンテーションを構築する際、あまりにも細かい情報を載せすぎると「だから何が言いたいんだ!」と言いたくなるでしょう(笑)
このように、誰に伝えるかを明確にし、その人になりきってプレゼンテーションを構築することはとても重要なのです。
そうすることで、伝えるべき情報の大きさ、具体例のレベル、数字の見せ方や表現方法が全く変わってきます。
同じ内容でも聴き手によって切り替えられるように工夫しましょう。
同じ内容でも伝える相手によって伝え方を工夫すべし●岡村周一のチャレンジ目次へ