エッ、稲田朋美を辞めさせちゃダメだったの !? | じろう丸の徒然日記

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私こと、じろう丸が、日常の出来事、思うことなどを、気まぐれに書き綴ります。

このところ私が睡眠不足でブログの更新をサボっているあいだに、大きなニュースが飛び込んできた。
 
あの稲田朋美が、やっとと言うか、ついにと言うか、防衛大臣辞任した。
27日の夜にはNHKなどが本人が辞任の意向を固めたことをニュースで伝えていたそうだが、翌28日には、多くのメディアが「辞任した」と報道した。
あの産経新聞でさえ稲田朋美を批判していたのだから、戦後最低の防衛大臣だったと言える。
 
おそらく多くの人が「やっと辞めてくれたか」と、思っているだろう。
実際、稲田朋美防衛大臣にはまったく相応しくない。いや、それ以前に政治家にはまったく向いていない。
海外で活動している自衛隊を激励のため訪問するのに、まるでバカンスに出かけるみたいなルンルン・ファッションで現れ、周囲を呆れさせた。
そして例の、6月都議選における「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」という発言。
もう完全に、防衛大臣どころか、そもそも政治家になってはいけない人物だったとしか思えない。
 
だから当然、稲田朋美は辞めさせて然るべきだったのだが、さる7月24日、私は意外な意見をネット上で目にした。
何と、稲田朋美を、今辞めさせてはダメだというのだ。(と言っても、もう辞めちゃったけど)
発言者は、これまた意外にも、安倍政権をこれまで痛烈に批判してきた菅野 完さん。あの『日本会議の研究』の著者である。
 
何はともあれ、ハーバー・ビジネス・オンラインというサイトに発表された菅野 完さん意見を次にリンクします。
 
稲田朋美が辞任すべきでない、これだけの理由 2017年07月24日
http://hbol.jp/147164
http://hbol.jp/147164/2
http://hbol.jp/147164/3
 
菅野さん意見を簡単にまとめると――。
今回、稲田朋美防衛大臣を辞めさせられる可能性が出てきた最大の理由は(注:この意見が発表された時点で、まだ稲田辞任していない)、南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊日報隠蔽問題で、本年2月以降稲田が行ってきた国会答弁虚偽である疑いが極めて濃厚になったためである。
報道によれば、複数の政府関係者が、2月に行われた防衛省緊急会議で、日報が保管されている事実を非公表とする方針が防衛省最高幹部から稲田につたえられ、稲田もそれを了承したという。
さらに、その会議の数日前にも、陸上自衛隊から稲田日報電子データの存在が報告されていた可能性もある。
しかし稲田本人は、これらの証言を全面的に否定している。
つまり、誰かがウソをついているわけだ。
 
まあ大抵の人は稲田ウソをついているんだろうと考えるだろうが、稲田をとことん嫌っている統合幕僚監部自衛隊がわざとウソを言っている可能性だって、ある。
いや、統幕自衛隊が言っていることが事実だとしても、ここにきて急に稲田を追い詰める証言が次々と出てきたのは、いよいよ本格的に統幕自衛隊稲田反旗を翻したといいことではないか。
そしてそのために稲田罷免されたり、辞任に追い込まれたりしたら、それはまさしく、シビリアンコントロールの崩壊を意味する。
 
シビリアンコントロールとは、簡単にいえば、軍隊は政治家の命令で動く、という大原則のことである。
だが、自衛隊が気に食わない防衛大臣を辞めさせるために、大臣に不利ないろいろな情報を流して、それが成功して大臣罷免辞任につながったとしたら、自衛隊防衛大臣に反抗する方法論を手に入れたことになる。
まさしく、シビリアンコントロールの崩壊である。
 
したがって稲田朋美は、自分も含めて、統幕長陸上自衛隊関係者も、全員国会証人喚問するよう政府に申し出て、そのようにしてもらえば良かった。
そうして自分はウソを言っていなかったことを証明した上で、ウソを言っていた者たち罷免して、その後でこの度の大混乱の責任を取って辞任するのがベストだったのだが。
 
それにしても、中国北朝鮮脅威をさんざん煽っていながら、稲田朋美のような無能者防衛大臣に任命して、結果シビリアンコントロールの危機を招くとは、任命したあの男は相当な馬鹿だ。
次はあの馬鹿を、我々国民の手で、何とか罷免できないものだろうか。