(この記事は前日に書きました。)
本日、7月15日は、毎年恒例の夏の「新潟ジャズストリート」である。
スタートしてから30回をむかえる今年は、記念事業として、NEXT21(西堀通6)の6階にある市民プラザにて、「ジャズ100年の変遷」という催しが開催された。
これは、今から100年ほど前にアメリカで生まれたジャズという音楽の歴史を、聴衆に追体験させようという音楽イベントらしい。
正午からの開演だったのだが、私は12時20分ごろ、ようやく会場にたどり着いた。
もうすでにブルースのステージが終わり、次のブルーグラスの楽器や機材の準備の最中だった。
そう、この催しは、アメリカで生まれたジャズとその関連のある音楽を、その生まれた順番にステージで演奏していこうというものである。
全体を【アメリカン・ルーツ・ミュージックの部】と【ジャズの部】に分け、まずはブルースから始まり、次いでブルーグラス、カントリー。ここまでが【アメリカン・ルーツ・ミュージック】。
午後2時からの【ジャズの部】では、デキシーランド・ジャズ、スイング・ジャズ、ビ・バップ、ハード・バップ、そしてフュージョンと、あらゆる種類のジャズが紹介されていく、という趣向である。
【アメリカン・ルーツ・ミュージックの部】は演奏者にそれぞれ20分ずつ、【ジャズの部】はそれぞれ30分ずつ演奏時間が与えられている。
私のあらかじめ考えていた予定では、オープニングのブルースのステージから観るつもりだったのだが、家を出るのに何かとモタモタしてしまい、ブルースは聴き逃してしまった。
だが、ブルーグラスとカントリーは聴くことができた。(実のところ、私はブルーグラスとカントリーはどこが違うのか、よく分からない。)
一応、ブルースのステージは、(パンフレットによれば)KIJ BluesBandというバンドが務めたようである。
ブルーグラスは、アイランドグラス スペシャルというバンドが、カントリーは、あぽろんず というバンドが、それぞれ演奏した。
午後1時40分にカントリーのステージが終わると、私は昼食を食べるために、一旦会場を離れた。次のデキシーランド・ジャズは2時からだ。
だが会場には2時10分にようやく戻って来た。演奏しているバンドは、リバーサイド・ジャズバンド。
ちょうど女性ヴォーカルのTonTonさんが登場したところで、『ST.LOUIS BLUES(セントルイス・ブルース)』と『My Man(マイ・マン)』の2曲を歌ってくれた。
続いて2時50分からスイング・ジャズ。アップビート・ジャズオーケストラ。
パンフレットには、それぞれのバンドの演奏曲目が記載されているが、ほとんどのバンドが本番では曲目を少し変えてくる。
だがこのアップビート・ジャズオーケストラは、パンフレットのとおりに全6曲、まったく変更なしだった。
『Corner Pocket(コーナー・ポケット)』、『Let's Dance(レッツ・ダンス)』、『Memories Of You(あなたの想い出)』、『Pennsylvania 6-5000(ペンシルヴァニア65000)』、『Take The'A'Train(A列車で行こう)』、『Wind Machine(ウインド・マシーン)』。
3時40分からのビ・バップは、君英夫クワルテット。
リーダーの君英夫さんはチャーリー・パーカーがお好きらしく、全5曲中、1曲だけタッド・ダメロンで、あとは全部パーカーの曲だった。
『Moose the Mooche(ムース・ザ・ムーチ』、『My Little Suede Shoes(マイ・リトル・スウェード・シューズ)』、『Hot House(ホット・ハウス)』(タッド・ダメロン)、『Donna Lee(ドナ・リー)』、『Now's The Time(ナウズ・ザ・タイム)』。
4時30分からのハード・バップは、長沢好宏クインテット with 真弓。
マイルス・デイヴィスの『Pfrancing』から始まって、『Be Bop(ビバップ)』、『Straight Ahead(ストレート・アヘッド)』、以下、真弓さんのヴォーカルで『Cheek To Cheek(チーク・トゥ・チーク)』、『I Remember Clifford(クリフォードの思い出)』、『Nica's Dream(ニカの夢)』。
『I Remember Clifford』に歌詞がついていたことを、私は初めて知った。実に美しいバラードだ。
最後のフュージョンは5時20分から。演奏するのは jaja(ジャジャ)というグループ。ホリプロ所属のれっきとしたプロのグループである。
CDはマレーシア、インドネシア、シンガポール、タイ、韓国、フィリピン、台湾でも発売されており、アジア諸国でもそれと知られた存在であるらしい。
曲目はすべてオリジナル。『アンダルシアの風』、『ドリーム』、『嘘/Lie』、『フレンズ』。
リーダーの秋山幸男さんは、演奏もMCも実に上手い。ソプラノ・サックスの艶やかな音色で、力強く“泣きのサックス”を聴かせてくれる。
LIVE終了後は、jaja のCDが飛ぶように売れていた。
私も最新のアルバムを1枚買い、秋山さんにサインもしてもらった。
ちなみに、来る8月1日には、私のなじみのジャズ喫茶「SWAN」でLIVEをやるという。
これからが楽しみなグループだ。知っておいて損はないと保証できる。
jaja "Friends" Music Video full ver.