第26回新潟ジャズストリート(その2) | じろう丸の徒然日記

じろう丸の徒然日記

私こと、じろう丸が、日常の出来事、思うことなどを、気まぐれに書き綴ります。

能登 宏さん(ギター、ヴォーカル)とぼん子さん(パーカッション)によるボサノバ・ユニット、NBボッサの演奏が始まった。
私はボサノバについて、それほど専門的な知識を持ってはいないが、能登さんの歌と演奏は、本格派と言って差し支えないように思う。
素人の私が言うのもおかしいが、新潟におけるボサノバ第一人者と言っていいのではないだろうか。
能登さんジョアン・ジルベルトをこよなく愛しておられ、この日もジョアン・ジルベルトの曲を中心に、他にもミルトン・ナシメントアントニオ・カルロス・ジョビンなどをやってくれた。
 
パーカッションぼん子さんは、本名を熊林明子さんといい、実は3人目「ぼん子さん」なのだそうだ。
NBボッサに参加するパーカッション奏者は代々女性で、必ず「ぼん子」を名乗ることになっている。
熊林さん“ぼん子さん3号”で、他にも“1号”“2号”ぼん子さんがいるとのこと。

能登さんのソフトなギターヴォーカルに、女性ならではの決して自己主張の強くないパーカッションのリズムが上手く融合して、心地よい音楽空間が構築されていた。
一度、歴代の“ぼん子さん”が勢ぞろいしたところを見てみたくなった。
NBボッサ
 
午後5時から喫茶マキで、おなじみ佐藤弥生さん真紀さん佐藤文孝トリオのLIVEが始まるので、名残惜しいが早めに店を出た。
途中、新潟国際情報大学の前まで来た私は、ふと思い出して、中へ入ってみた。この時間、たしか韓国のバンドが演奏していたはずだ。
はるばる韓国からやってきた若者5人のバンド、ジョンフムbandが、ちょうど「スゥィングしなけりゃ意味がない」をやっていた。元気いっぱいで素晴らしいスゥィングぶりだ。
それが最後の曲だったのだが、終わると客席から一斉にアンコールの要求が。椅子に座って演奏していたギターファン・ミョンフムさんは、腰を浮かせかけて、その要求に驚いたように、嬉しそうな表情を浮かべた。
さっそくヴォーカルジョン・ミンギョンさんベースギターミン・キョンファンさんドラムスイ・インスさんファンさんのところへ集まってきて、アンコール曲の相談を始めた。ピアノイ・キヒュンさんだけはピアノの前に座ったままだったように思う。
やがてすぐに相談はまとまり、キヒュンさんにも相談の結果が伝えられて、アンコール曲の演奏が始まった。
 
私は不覚にも、ジョンフムbandがアンコールでやった曲が何だったか、一夜明けた今、忘れてしまった。だが素晴らしくハッピーな演奏だったのは間違いない。
すべての演奏が終わって、ずっとサングラスをしたままピアノを弾いていたイ・キヒュンさんが、ジョンさんの肩に片手を乗せて、ジョンさんに先導されながらゆっくりと歩いてきた。この人は盲目だったのだ。
私は、お隣の国からやって来たこの5人の若者たちに惜しみない拍手を送りたい。どうかまた、新潟においでください。
ジョンフムband
 
少し遅くなったが、喫茶マキMAKI & YAYOI with 佐藤文孝トリオの演奏を堪能。
ヴォーカルの女性二人に、ピアノ佐藤文孝さんベース長野賢一さんドラムス目黒与志男さん。相変わらず息の合った流石なパフォーマンス。
今や新潟ではトップクラスの人気と言って過言ではないだろう。
MAKI & YAYOI with 佐藤文孝トリオ