先日、6月の完全失業率が3.9%に
改善したという発表が、厚生労働省からあった。

同じく、有効求人倍率も、5年ぶりの
0.92倍という高水準らしい。


しかし、完全失業率が減少したというのに
非労働力人口が増加している。
これは、どういうことか?

完全失業率(%)=完全失業者÷労働力人口×100

有効求人倍率(%)=有効求人数÷有効求職者×100

ただし、有効求人倍率は、
公共職業安定所(職安=ハローワーク)に申し込まれた
求人と求職の比率だから、職安以外での求人数と求職者数は
含まれていない。
そう、一部限定の数字だ。

失業保険(雇用保険)の対象外だったら、
職安(ハローワーク)に行かない人もいる。

さまざまな事情から求職活動を
辞めている、諦めている人(非労働力人口)が増加している。

さまざまな雇用対策の補助金や給付金目当てに、
実際に雇用する気もないのに、求人を出している企業も存在する。
(もちろん、真面目で、真っ当な企業がほとんどだが・・・。
 フトコロに!?)

職安(ハローワーク)の紹介、求人で就職したにも関わらず
求人票に「各種保険あり」と記載されていたのに
就職したら、「保険なんてない」と言い放つブラック企業の
求人も有効求人数にカウントされている。
(こちらも、ちゃんとした企業が多いが・・・)

だから、これらは、
目安というか、指標でしかないのだ。


一部のネットのコメント欄に
「分母と分子の数値が怪しい。
 消費税をアップしたいがための、都合がいいデータでは?」
という書き込みが何件も見られたが
それは、あると思う。

でも、
なんか、一部では“プチ・バブル”らしいが。



もちろん、労働環境が改善されて
景気が良くなることを願っているが
ちょっと、都合がいい数字のような気がする。



ここで、公共職業安定所関連施設での話を。

私の知り合いで、公共の相談・紹介所でキャリコンをしている人が
話してくれたのだが・・・。

医療事務の資格を取得した中年女性との就職相談での出来事である。
いろいろ話を聞いて、アドバイスをしていたという。

しかし、この医療事務は、経験やスキルがなく
資格取得をしたばかりだと、圧倒的に若い女性が有利だ。

受付業務的な要素があるため、患者(お客)さんと
最初にコンタクトをする機会が多いため、若い女性がのぞまれている。
(しかも、求人票にはよほどの理由がない限り、
 年齢制限ができないことになっていることも、厄介だ)

みなさんも、かかりつけの病院や医院を思い出してみよう。
ほとんど、若い女性でしょ。
(私が通っている、内科も、皮膚科も、どちらも若い女性である)

大きい病院だと事情は多少違ってくるが
この場合は、医療事務の経験やスキルが重視されてしまう。

また、雇用形態としては
病院が直接、正社員として雇用するのではなく
派遣という形態がほとんどである。


このような事情がある職業だから、
焦らず、じっくり、就職を目指しましょうと
説明したという。

その翌日、その人は所長に呼び出されたという。
医療事務を目指していた、
その中年女性からクレームが入ったそうだ。

「あなたには無理だとか、年齢的に難しいと
 否定ばかりされた」というもの。これは、クレーマーである。

実情を把握して、就活をしないと意味がないし
成功には結びつかない。

ましてや、資格があれば大丈夫と、勘違いしている人には
実態を知ってもらうことからはじめないと!

これが、職業理解(仕事理解)である。
本当は、資格取得前に職業理解を行って、
「それでも、この職業に就きたい」と思ったら
資格取得をするという順序が正しい。
順番も、間違えている。

資格ありきではないのだ!!!


そして、所長がいうには
「どうせ、就職できないのだから難しいとか言わないでいい。
 放っとけば、そのうち本人が気づく。問題を起こさず
 がんばりましょうと言って、本人の希望を優先するように」と!

流石、公共! お役所的!!!
問題を起こさないことを最優先している。

まぁ、こんな人ばかりではなく
本当に一生懸命な人もいるらしいけどね。


このように、業界とか、職業には
特有の状況や特長、特色がある。
それらを把握することは、重要だ。


また、求職の窓口は、多くした方がいい。

職安だけに頼らず、民間も含めて
いろいろなところに、登録した方がチャンスは広がるし
わかっていて、できる、そして、相性のいい
キャリコンさんと出会える可能制も高まる。

無料で、登録や相談できるところもあるので
いろいろ探してみよう。


頼るのではなく、自分自身で切り拓く!!!
自分でも、調べて、考えて、行動する。

いろいろなキャリコンさんと話をしたり
情報をもらうことで、賢い就活につながる。


自分のことは、自分で!

でも、しっかりとサポートやバックアップを
受けられる体制を構築していくことも重要だ。


いま、あなたが進もうとしている業界や仕事のことを
しっかりと把握できている!?


資格の、魔のワナにはまらないようにね。

その他にも、重要なこと、優先することも
あるからね!!!



人気ブログランキングへ