日医に民主党の圧力 | 社会派Dr.Naruのブログ

日医に民主党の圧力

今まで日本医師会が自民党支持ということもあり、


当然のことでしょうが、


民主党が圧力を掛けてきました。




自民党を支持してきたのだから、


自民党が提示してきた医療政策に対する意見を提出するようにと…




当然、これは悪い圧力ではなく、


今後の医療政策を検討していく上で必要なことでしょう。




医師会の方が圧力を掛けられたと受け取る人もいるようです…


これも仕方ないでしょう。




ただマニフェストでは医療に関してもかなり書いてありました。


国民に対しては良いことが書いてありましたが、


一般開業医にとってみると悪いことばかりです。




大病院の収益は上がり、


開業医の収益は下がる内容ですので…




私としては病床を持つ病院、有床診療所というものを大切にしていただきたい。


これは急性期型でも慢性期の療養型やリハビリ病院も。




特にリハビリ病院は急性期(発症時)から3ヶ月以内に始めないといけないという縛りがあり、


これが患者さんの自立に大きく影響しています。




確かに脳血管障害などは急性期を脱してしまえば、


リハビリに移行できますが、


高齢者の誤嚥性肺炎なんて、


何度も繰り返したりするので、


3ヶ月経ってやっと嚥下リハビリに移れるということはざらです。




このような患者さんに折角自宅に帰れるようにしてあげたくても、


胃瘻(いろう)といって、


お腹の外から胃にチューブを入れる処置をして、


そこから栄養を入れるということをしないと帰れないとか、


寝たきり状態から開放されないとかあります。




嚥下訓練や筋力の回復が期待されても、


時間が経ちすぎていますという理由で受け入れてもらえない…




そしてこのような患者さんは、


意識もはっきりしているので、


苦痛を訴えますし、


それを介護するご家族も大変です。




国民全体から見ればほんの一握りの人達でしょうが、


このような方々を救いたいと思っても、


今の医療政策のせいで、


良く出来るものも良く出来ていないのも現実です。




確かに一部の施設はこのような期日に関係なくやってくれるところもあります。


当然、リハビリがサービスのようになるので、


職員が薄給になるか、


施設に入所する費用が莫大になるかどちらかです。




苦しんでいる人々から莫大なお金を取ることは、


少々抵抗があります。


またその様な志の人も多いはずです。




そこのような苦しんでいる人の味方になってくれれば、


政党はどっちでも構いませんよ…