「レッドクリフ partⅠ」を観てきました、ジンペイです。


三国志は日本人が大好きですよね。

三国志検定もあるくらいですものね。


多分にもれず、夫も三国志は大好きです。

私は文学部で「三国志演義」の原文講義を受講していたのにもかかわらず、記憶に薄く乏しい知識でお恥ずかしい有様ですが…。


「レッドクリフ」は夫が絶対に観たいと言うに違いない!と半ば確証を得ながら声をかけてみたところ、意外にもフラれてしまいました(笑)


「三国志を数時間でまとめるなんて絶対にムリだよ。すっごいエピソードたくさんあるんだから!大河ドラマで1年やるなら観てみたいけど…。」


「レッドクリフ…?って赤壁の戦い?何で英語にしたんだろう?”赤壁”ってあまりにも有名な戦いなんだけどなぁ…ぶつぶつ…。」


と、三国志ファンならではのこだわりを覗かせながら斜に構えた(笑)理由によってアッサリ。


映画部メンバーである妹にも声をかけてみましたが、「観ないよ。戦いモノは興味ないから。」とまたしてもアッサリ。


何だ、二人ともツレないんだからさぁ。

そうですか、そうですか…ガクリポツン


というワケで興味津津だったのは私だけ。

いいですよ、一人で観るのもオツですもの。


レッドクリフ


【STORY】

西暦208年、曹操率いる80万の魏軍に対抗するため、蜀の軍師・孔明は同じく魏に降伏を迫られている呉と同盟を結ぶ策に出る。

魏軍と呉・蜀連合軍とが長江の赤壁で繰り広げ、「三国志演義」でも描かれた“赤壁の戦い”を、ジョン・ウー監督が壮大なスケールで映画化する全2部作の前編。

蜀の劉備を支えた名軍師・諸葛孔明を金城武、呉の孫権に仕えた水軍の将・周瑜をトニー・レオンが演じるほか、チャン・チェン、ビッキー・チャオ、リン・チーリン、中村獅童などアジアのスターが集結。(eiga.comより)


ひょっとしたら三国志に思い入れがあって詳しい人ほど見方も厳しくなるでしょうし、女性のエピソードなんか要らないんじゃないかとか、そういう意見がありそうな気がします。


実は私がかれこれ十年通っている整体の先生は中国の方です。

その先生は「僕はレッドクリフ観てみたいね。女性のエピソードは作り話だと思うけど、それでもいいと思うよ。三国志を映画として見た時にはそうゆう見せ方もまた面白いじゃない。」と仰っていました。


ただ、「なぜ”レッドクリフ”?”赤壁”でいいと思わない?」と、ここは夫と同じ意見だったみたいです。

たとえば「日本で有名な”関ヶ原”をムリヤリ英語にしたら違和感を覚えるでしょう?」って。


原題は「赤壁」ですから、プロモーション的な部分でそうなったのでしょうけど、タイトルをとってみても「なぜ?」と物議をかもしだすほどに三国志は好まれているということなのでしょうね。


ちなみに私は全く気になりませんでしたけどね。

三国志初心者ですから(笑)


レッドクリフ

私自身は女性のエピソードはあって良かったと思いました。

むしろ、この部分があるからこそメリハリがついて「戦い」が活きてくるのではないかと。


やっぱり三時間(前半だけで)ずっと男ずくしで戦いだけ…となると殺伐としてきますよね。

ツヤも必要かなって。


三国志ではあるけれど、エンターティメントの面を考えたらフィクションでもあったり。

それに、女性がキーパーソンだなんて現代的でいいなぁなんて思っちゃいました。


天才軍師「諸葛孔明」金城武の語学力に今更ながら魅せられてしまいました。

カッコいいだけじゃないんだわぁ…ってホレ直しましたぁラブ


呉の智将「周瑜」トニー・レオン、クールで優しくて見せ場いっぱいでした。

トニー・レオンってちょっと憂いのあるタイプの俳優さんだと思っていたけど、なんか雰囲気が変わりました。

それって、結婚したことによる心境の変化なのかな??なんて思いながら。


本人いわく「真夏に甲冑を装備した戦いのシーンは本当に辛くてギャラは要らないから家に帰りたい!」と言うほど過酷なものだったそうで。

設定が冬だったので鎧を着ていなくても厚着をしているし、撮影は真夏で毎日誰かが熱中症になって倒れていたのだとか。


完成品を自分で観た時に「意外に涼しげに見えていた(笑)」って一安心したみたいです。


私も夏の撮影だと知っていながら観ましたが、全然暑さを感じませんでした。

中国の夏って暑いらしいですが、皆さん役者!アッパレですね。


私は孔明と周瑜のフレンドシップにとても好感を持ちました。

琴のセッションで友情の縁を結ぶのですが、知恵にたけた二人が一層映えて多くを語るよりも素敵なシーンだったと思います。


と、「劉備」の下に忠誠を誓う中国の三猛「趙雲」「関羽」「張飛」の中でもとりわけ「趙雲」の見せ場はカッコよかったですね。

レッドクリフ


劉備の赤ちゃんを守るため、趙雲が背中にしょって敵勢の中を潜り抜けていく様…。

王子様みたいだぁ…と思いながら観ていました。

これって、すごく有名なエピソードなのですね!


夫いわく「その時助けられた劉備の子供の「劉禅」がアホで蜀は滅びていったんだけど、趙雲があんなに頑張って助けたのにさぁ…」と口惜しそうでした。


レッドクリフを観にいった夜、夫に三国志の歴史をざっと一通り勢力図を交えながら教えてもらいました。

あまりの面白さに興奮してしまったらしく、その晩は眠れませんでした!!

すっかり頭の冴えきった私は朝の4:30まで寝付けず悶絶していたという…(笑)


個人的には「レッドクリフ」、と~っても面白かったですぐぅ~。

三国志に興味が湧きました。


ただ、劉備の良さは全然分からなかったです。

人徳の劉備と呼ばれたそうですが、パッとしない君主に見えました。


孔明と勇猛な三武将がいたからこそ、三国志あり…と言っても過言ではないはず…。


その人たちが慕った劉備の素晴らしさが分かりませんでした。

ホント、単なるわらじ編みじゃない?と思っちゃいました。


夫に「劉備については意見が分かれるところだから、ジンペイちゃんがそう思うのもムリないね。」と言われました。


ふむ…そうゆうものなの?じゃぁ、まぁ、いいか。

そもそもレッドクリフの主役は孔明と周瑜だもんね。


「レッドクリフ partⅠ」はいわば赤壁の戦いへの序章と言えそうです。

「レッドクリフ partⅡ」で水軍の戦い、つまり本戦はここから…。


絶対また観に行かなくちゃ!!

まぁ、またその時は一人ですけどね!!(笑)


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