MANOWAR / Gods Of War | Jinkhairのバイカーへの道

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こちらは香川県坂出市にある理容室「Jinkhair(ジンクヘアー)」のブログです。店主が好きな「80年代HR&HMのアルバム紹介、ライブレポ」や「カメラ」「バイク」のことなど、日々の出来事などを気ままに書いております。

さて、3回続けてMANOWARのアルバムの紹介です。


2007年発表、キングオブヘヴィメタルMANOWARの10作目にしてバンド初となるコンセプトアルバム。


以前から大作志向を覗かせていた彼らが満を持して制作したコンセプトアルバムは従来のパワーメタルを期待するファンからは賛否両論ある問題作となりました。


1992年、7枚目の「Triumph Of Steel 」には1曲目に30分近くの大作?が収められたこともありました。


僕は長い曲は決して嫌いではなく、Pink Floydの「Atom Heart Mother」「Meddle」、Dream Theater の「Octavarium」などの長い曲も何の苦もなく聴けるし、大好きですが、その曲は正直ちょっとつまらなく感じました。


しかしこのアルバムは非常によくできています。


確かに「ここまでやっちゃったのね~(;^ω^)」という感はありますが・・・・・(笑)


北欧神話の最高神である「オーディン」にまつわる神話を題材に、大仰なまでにオーケストラを大々的に使い、聖歌隊のようなアカペラのコーラス、ナレーションやインストをふんだんに駆使し、まるでオペラの如く繰り広げられる世界観は圧巻で、もうヘヴィメタルという範疇を大きく超越してしまっています。


Gods of War/Manowar



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1. 「Overture To The Hymn Of The Immortal Warriors」、2. 「The Ascension」と荘厳すぎるオーケストラのオープニングで幕を開けると 3. 「King Of Kings」!これがムチャクチャ格好いい!「ドコドコドコドコ」とツーバスに乗せてエリック・アダムスの抑え気味の地を這うようなボーカルが疾走する。




そして一転 4. 「Army Of The Dead, Part I」で美しいアカペラコーラス、5. 「Sleipnir」  6.「 Loki God Of Fire」とハードな2曲の後の美しいバラード 7. 「Blood Brothers」 エリック・アダムスの静と動のボーカルが冴え渡る。




後半、ナレーションなどで少々ダレる部分もありますが、14. 「Odin」 15. 「Hymn Of The Immortal Warriors」と怒濤のエンディングを迎えます。




もはや「ドラマチック」などと言う言葉では表現しきれない圧倒的な音圧、旋律、メッセージ、世界観には生半可な気持では対峙できません。




個人的にはDream Theater の「Metropolis Part 2: Scenes from a Memory 」に勝るとも劣らないヘヴィメタルコンセプトアルバムの名盤だと思います。


ヘヴィメタルファンにもっとこのアルバムを聴いてもらいたいものです。


ただし、16曲目からのボーナストラックは入れるべきじゃなかった、15の「 Hymn Of The Immortal Warriors」で荘厳なエンディングを迎えた後、繋がりのない曲が始まるのは余韻が壊されてしまうと感じるのは僕だけでしょうか?


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