胆石手術顛末記 上 | Jinkhairのバイカーへの道

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こちらは香川県坂出市にある理容室「Jinkhair(ジンクヘアー)」のブログです。店主が好きな「80年代HR&HMのアルバム紹介、ライブレポ」や「カメラ」「バイク」のことなど、日々の出来事などを気ままに書いております。

今回の胆石治療、胆嚢除去手術の顛末を書いておこうと思います、自分の備忘録と言うこともあるし、また胆石は結構ポピュラーな症状なんで、参考になる方もいらっしゃるかと思いますんで。


自分に胆石があるとわかったのはもう15年も前、まだ大阪で一人暮らししてたころでした。


たまに食べた後、胃もたれがしてなかなか収まらない。


その胃もたれが何故か移動して右肋骨の下の奥辺りが「ズシーン」と痛み出す。

そうなるともうじっとしていられない、夜なら眠るに眠れない。


あるとき病院で超音波検査したところ「胆石」があると診断されました、僕の場合完全な石ではなく、砂状のものだと。


母親にも結構大きな胆石が出来ていたと聞きましたがそういう体質って遺伝するんでしょうか?


痛みが襲ってくるのは大概夕食後3時間後くらい、ま、年に数回ですがそれが痛み出すと迷わず救急病院に車で出かけ


「胆石なんで『ブスコパン』打ってください」


と頼むんです、我慢していても朝まで治りませんから。


いい加減な病院、お医者さんほど「はい、はい」と打ってくれます。


コレをうったらその効き目たるや


さっきまで「ウウウ~」と苦しんでいたのが針を抜いてものの数分で

「アッ、今日は遅くにすんません♪ ドモ アリヤトゴザイヤシタ~ッ(*゜▽゜ノノ゛☆」


って帰っていけるんです。


まさに胆石患者の覚せい剤!


でも一応言われるんですよ

「今日はこれで帰ってもいいけど、こういう軽度の発作なら痛み止めで抑えられるけど重症の『急性胆嚢炎』を引き起こせば、即開腹手術が必要になって命に関わることもあるんですよ、また砂状の胆石が胆管に詰まったり、まれに癌に発展することもあるんで、そうならないうちに手術したほうがいいですよ」


ってね。


まあ、今まで何回聞かされたか。もちろん話の内容は良くわかるし納得はするんですけど、どうしても切羽詰ったことでもないし、痛くなるのも年数回だし、ブスコパン打ったら治るし、癌みたいにドンドン悪くなるものでもない、何より仕事の都合上1週間や十日も休めない。


「でも、予定を組んでの内視鏡手術ならそのくらいで退院できるけど、緊急の開腹手術ならそれどころでは済みませんよ」


・・・・・ハイ、ハイ、わかりました・・・・・。


自分では胆石があるおかげで食べすぎや脂っこいものを食べ過ぎないで成人病予防にもなってるなんて勝手にかこつけたりしてました。


そんな事を約15年間も続けてきたわけですが、昨年の年末、朝ちょっと食べ過ぎたかなと思ったら案の定、アノ痛みがやってきました、実は「ブスコパン」の錠剤も持っててコレを飲めば軽い痛みなら治まるんですが、今回のはちょっときつい! 薬を倍飲んでも効かん!苦しい!


しゃあない、忙しいけど、ちょっくら行ってまたブスコパンちくっとやってもらうか。


「あ、センセ、また胆石ですわ、ブスコパンお願いしまっさ、ほしたらすぐ店戻りますんで」


「いや、ダメです!」


「え~っ!そんな殺生な」


「こんなこと、何度も繰り返してたらいずれ重症化しますよ。とりあえず注射は打ってあげますけど、このあと総合病院に紹介状書きますからすぐに行って、精密検査受けてください!」


いつもやったら「ハイハイ」言うて、お茶濁すんやけどいつもカットに来てくれる先生のアドバイスということもあって素直に従う事にしました。


そういうわけで坂出市立病院に行っていろんな検査してもらったわけです、CTにMRI、超音波、血液検査。

まあ結果はいつもとおんなじでそう緊急性のあるものじゃなかったんですけど、そうやって色んな方が僕のために動いてくれている姿を見ていると、今回も仕事を理由に手術を先延ばしにすることはできたんですけど、今回はこの機会を逃しちゃいけないなと思いだしたわけです。


ここいらが年貢の納め時・・・。


そして歳が明けると再度検査して、日程調整した後ついに手術する決心をしたわけです。


手術自体はそう心配しないけど、やはり気になるのはお店の運営、

いくら4人のスタッフがしっかりとしてきたとは言っても、これまで僕中心でやってきたお店ですので、僕しかできないお客様などが大勢いらっしゃるわけです、それに単純に人手が減り、忙しいときなどにはお客様を長くお待たせしてしまうでしょうし、何かトラブルが起きた時の対処なども気になります。


しかし、いつまでもそうやって僕が中心になっていては彼らに自立心や責任感は育ちません。

あえて僕が完全にいないと言う状況になれば彼らも責任感が芽生え、自分たちで考えるようになるでしょう。

それは日ごろ、上の人間が口を酸っぱくして言っても実際そういう状況になってこそ理解できるものなのです。


僕も勤めていた若い頃、当時の店長が新婚旅行で1週間ほど不在になると言うことがあって、そのときはとてもしんどかったけど、自分にとって随分自信になったという思い出もあります。


また僕の方も同じで「仕事を任せる」ということが大切だとはわかっていても現場にいるとどうしても口を挟んでしまいがちですが入院してしまえば、もう任せるより他はありません。


それまで僕の下に「店長代理」と言うものは特に決めてなかったのですが、このように僕が長期不在という間、スムーズに店を運営するには必要だし、これからのことも考えてそれをスタッフのN君に任命、他のスタッフの協力も確認しました。


お客様にはご迷惑をおかけすることにはなりますが、そういったことも含めての決断となったわけです。



あと、入院中ヒマをもてあまさぬように本を買ったり、DVDをレンタルしてパソコンに保存したりして、いよいよ入院の日、1月27日水曜日を迎えました。


                                                      つづく



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