タイトル的にも、混雑必至。場合によっては入場制限かと思ったのですが、
もちろん会場内は混んでましたが、入場制限までではなかったようです。
永徳、若冲、応挙といった「近世絵画」と、
「宮殿装飾と帝室技芸員」と大きく2つに分けて章立てされています。
前者の作品は、どこかしこで見覚えのある作品が多く目につきましたが、
流石に若冲の「動植綵絵」30幅の展示室は混んでましたね~。
私はかれこれ3度目になりますが、何度観ても興味深い作品ですね。
鶏もさることながら、特に昆虫の戯画的な可愛らしさや、
みんなで一方向を向いている魚は、中でも異質でユニークです。
後者の「帝室技芸員」という言葉は初めて耳目にしましたが、
いささか匠の技の共演といった様相。特に「青磁鳳雲文花瓶」は
見とれてしまいました。青磁の深くて淡い色彩は鳥肌モンです。
このあとは時間があったので本館へ。
本館のお目当ては仏像。真如苑が14億円で落札して話題になった
大日如来も拝観することができます。
特段、お目当ての仏像があるわけではないのですが、
スポットライトを浴びた仏像の陰影が、私の萌えポイント。
その昔電気もなかったわけですから、仏像は蝋燭の火に
照らされていたわけで。照らし出された仏像の陰影や
背後に数倍大きく映し出される影、蝋燭の火元から離れて
徐々に灯りが届かなくなっていった時の仏像の表情の変化は、
想像するだけでドキドキしちゃいます。
※写真は、撮影が許されている仏像です。
おまけで、能面です。ちょっと怖いですね。
「皇室の名宝―日本美の華」展
会場: 東京国立博物館
スケジュール: 2009年10月06日 ~ 2009年11月29日
1期:2009年10月6日(火)~11月3日(火・祝) 2期:2009年11月12日(木)~11月29日(日) *11月4日(水)~11月11日(水)は展示替えを行います。
住所: 〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
電話: 03-5777-8600