面白いBarを見つけました。
訳あって、この記事は熟成させちゃいました。
かれこれ3回も行ってます。
本当にたまたまです。
地下にあるお店ですが、以前は、ウッディーな内装で、
地下1階と中地下1階というユニークな間取りなBarが
あったように思います。
久々行ってみると、看板の雰囲気が違うことはすぐに気づいたのですが、
「飲めればいいや!」と後輩を連れて、以前にも来たことあるようなフリして入ってみました。
店内は、こんな感じ。
イイ感じで写真が撮れたこともあって、素敵なBarに見えますが、フツーのBarです。
ブックレット型のアニバサーリーもののアルバムが所狭しと並んでいます。
見たこともないアルバムを見ると、体温が2℃ほど上がってしまうわけで。
片っ端から開けて見ちゃいました。
そうそう、お酒はコロナを注文しました。
カウンター付近にあるCDを1曲1曲コマ目に変えて、
次々に聴こえてくるのは、この日はすべて邦楽。
もしかしたら、いつも邦楽なのかもしれません。
その邦楽も、東京にある唯一の地方局が
時折ゴールデンタイムで放映している懐メロや
演歌的なものではなく、「around 山下達郎」といった
オシャレなサウンド。
根掘り葉掘り聞き出そうとしても、なかなか素性を明かしてくれない
照れ屋なマスターですが、「未公開映像がある」という言葉に反応し、
私がこの世に生を受けて、まだ間もない頃のユーミンのライブ映像を
見せてくれました。一同、話すことも忘れ、ただただその映像に見入るばかり。
ライブに定評のあるユーミンのライブですが、かなりイケてるんです。
当時のユーミンなんて全く知らず、後に名曲の数々を耳にして覚えたという
言うならばビートルズと同じような出会い方をしたアーティストです。
若々しいユーミンがステージ狭しと飛び跳ね走りまわる映像は、鳥肌モノ!
EARTH,WIND,and FIREを意識した衣装やディスコ調のステージといった演出かと
思えば、その数年後は中国・インドを意識した演出で、ユーミンが巨大な龍のオブジェの
頭部にあがって歌っているシーンとか・・・。
それはもう、紅白の小林幸子の原型と言っても言い過ぎではないほどの強烈な演出。
その度肝を抜く大げさでバカバカしい感じに、当時の空気感を感じることができて
ものすごく楽しい。
マスターが「達郎さんもあるよ」とサラリと。
山下達郎を「さん」付けするあたり、本当にこのマスター、只者ではありません。
マスターに「来週見せて下さい。ヨダレが止まらない方を連れてきますので。」
と翌週までのお楽しみにして、気づいたら時間も遅くなっていたので、
「やっぱり、恵比寿は深いな~」と、変に納得しながら、名残惜しみつつ撤収。
その翌週・・・
達郎好きのTさんを連れて再訪。
ご覧になられた事のある映像もあったようですが、
ヨダレどころか、モンドリ打ってました(爆)。
ありがとう!マスター。
私は泥酔してしまい、お店で寝ちゃいました。
更に、先週末の結婚式の二次会明けに、Tご夫妻と再々訪。
T(夫)さんは、カウンターから離れずに、マスターを独り占めして、
コレクションバトルをされていたようです。
仕掛けていたのは、T(夫)さんのように見えましたが(笑)。
この日は、カバー曲がかなりイカシてました。
そもそも元曲のクオリティが高いのは言わずもがなですが、
カバー曲の出来も一流。
この店は、大量生産大量消費の商業主義的な音楽活動からは
一線を画し、自分が好きな音にとことんこだわり、まさに「音を楽しんでいる」
アーティストの音を耳にすることができます。
Sailin' Shoes (バー / 恵比寿、代官山、中目黒)
★★★★☆ 4.0