斎藤杏花（13才）さんを探しています【埼玉読者必ず読んで！】
さいとう あんな
どんな些細な情報でも提供してあげて下さい
全日本回胴選手連盟
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キコーナ蒲田店
【代物語 ちょうりょうデビル1】
回胴連試合2015参戦1戦目
http://ameblo.jp/jin1178/entry-11975754777.html
キコーナ蒲田店
【代物語 ちょうりょうデビル2】
回胴連試合2015参戦1戦目
http://ameblo.jp/jin1178/entry-11976235485.html
相変わらずまどか☆マギカがコインを吐き出している
化物語はコインが出ない台と、コインがテンポよく出る台で綺麗にわかれている
冷静に見ればこの島、三台に一台は出ている
怪異”当たり島”
突如、なんの前触れもなく始まる現象
この島に訪れたものを容赦なく、天国と地獄へ振り分けて
行列が行列を呼ぶように人が人を呼び、閉店間際まで賑わう生と死の怪異
僕は生に振り分けられたのか、死に振り分けられたのかの判断は分からない
絆の島には怪異”全下無し”の様相までありえた
その横のハーデスの島は怪異”偶数縛り”、”奇数縛り”のどちらかのように思える
何としてでも僕は生き残らなければならない
コインは減ったとはいえ、投資原点は遥かに上回っている
「ジャグラーは打てないかな、性格的に無理なんよねぇー」
この漢、回胴連監督
跳梁が加入している団体の長であり、ボスであり、リーダーであり、責任者なのだけれど
何度か僕にも話しかけに来た
箱が積まれているのを見てはうなずいて他の選手の様子を伺いに行く
好きな機種はエウレカセブン等の機械系アニメに走る事が多い
番長2は設定に関係なく打ち込む性癖がある
じく選手の様子が気になり見に行くとバレルは止めてAKB48に移動していた
この台は跳梁が好んで打つ台の一つだ
おっぱいをうまく揉むことが出来なかったのか、揉めてラインバレル！と叫べたのかは分からないのだけれど、今はAKB48のビッグボーナス中でどりょくは40
そこから45までに届き、黄色でカウントダウンに突入した
カウントダウン開始、一発目に弱スイカ
この弱スイカで内部緑、確率6割に上がった可能性がある
五分五分
いくら負けているのか、いくら勝っているのか分からないのだけれど
僕はそっとAKBの台に触れ念を込める
（鳴ってくれ）
じく選手は左拳を力強くレバーに打ち込んだ
鳴った
僕は両手の平を見せ、喜びを分かち合おうとしたのだけれど
じく選手はLAのラッパーのように僕の両手のひらに拳を押しあてて安堵した表情を見せた
彼はけっしてラッパーではないのだけれど
ただのOPが大好きな厨ニ病をわずらったスロッターなのだけれど
僕は意地でも手の平で応戦して拳をぶつけなかったのだけれど
ジャグラーの島もこの日はカチラーがまだ残っている事と、ボーナス合算から見て上があり、粘っている人が多数いる
賑わっている
デッドオアライブ感はあるのだけれど、ライブが多い気もする
監督がいた
ジャグラーは打たないと言った監督がそこにいた
間違いない
怪異に憑りつかれている、この背中、間違いない
助けなければ・・・
僕は一歩踏み出した
「おまえさん」
「なんだ」
「ほおておけ」
「なぜだ！助けなきゃ！あんなに苦しんでいるじゃないか！」
「おまえさんが今、やらねばならんことは化物語で勝利して
無事に跳梁の初打ちを済ます事じゃろ
あの怪異は我らにはどうにもできん怪異じゃ」
「ぐっ・・・」
一体、どんな精神状態になると監督がジャグラーにたどり着くような怪異に見舞われるのか
僕には想像がつかなかった
考えたくもなかった
顔色は時間を追うごとに悪くなっていったのだけれど
朝方のワクワクしていた監督にはもう戻れないのだけれど
僕の考えが甘かった
パチスロは楽なエンターテイメントではない
気を入れ直し立ち向かう
勝たなければいけないのだ
信じられない現象がいくつも襲い掛かる
現実の世界では起こりえない事もパチスロの世界では起こりうる
跳梁に力が足りないのか、僕の技量不足なのか
それでも勝利する目的は達成できた
化物語という素晴らしいパチスロ機のおかげだ
コールランプを押し、店員さんを呼び、コインを流す
僕の戦いは終わった
一回もビッグボーナスが引けないのだけれど
7000回転も回して一回もビッグボーナスが引けないのだけれど
もしあの時にもう少し頑張れていたら
勝負所で決められなかった
怪異”でかち”
跳梁の知人であり、回胴連生である
この男がまどマギを震えながら打っているときに、僕は超倍倍チャンスを見せびらかした
自分で怪異を呼び込んでしまった
彼はにこやかに僕のうしろで笑いながら呪っていたの違いない
ホールには色々な怪異が溢れていた
戦場だった
僕は生き残ることが出来たのだけど
「さぁ、帰ろう」
「ドーナツ！」
「あぁ、買いに行こう、帰ってから食べよう」
電車を降りてドーナツを買い、帰宅
僕の体に閉じ込められている跳梁の精神と、僕の精神を入れ替えれば今日が終わる
「じゃ、やってくれ」
「目をつぶれ」
目を開けても跳梁のままだった
「おい」
「おかしいのぉー・・・」
何度か試したが入れ替わる事はなかった
「どうするんだ」
「もぉ、このままでよいじゃろ
人間の体などいつかは朽ち果てる
髪型と身なりが少し変わるだけで大した影響はない」
僕は納得がいかなかったが入れ替われないのではしょうがない
それもまた面白いかも知れない
「この跳梁の精神の入った僕の体はどうればいいんだ？」
「ほおておけば腐る、迷惑じゃから近くのどぶ川にでも投げてしまえ」
僕は自分の体を担いで運んだ
暗闇によどめくどぶ川のほとりで自分を見つめた
さようなら僕の体
「じゃぁ投げるぞ」
せーのー・・・
止めてぇー！
は！
夢かよ・・・
年末に化物語見過ぎたな
てか、めっちゃリアルな夢だったんだけど
あー、寝過ごしてしまった、初打ちは今日だと決めていたのに・・・
まいったな
ん？
レシート？
なんだ！
初打ちして来たのか！
財布から10ｋ無くなってる、めっちゃ優秀！
さすが俺！
どうやって勝ったのかすら分からないけどすげーじゃん！
ぶははは！
2015年、初打ち勝利！
って・・・、レシートがなんであるんだ？
おい！
なんで換金してないんだよ！
ってこの大量のドーナツは何だこれ！
こんな喰えないンゴォォォー！www
「なぁ、この紙はどうすればいいんだ？」
「わからぬ、人間とは何かにつけて証明証明とうるさい
多分、その類いじゃろ」
「そうか」
完