『温故知新』は2500年以上前の“論語為政”篇の中で孔子が説いている有名な言葉です。
今では少々古臭く感じられてしまうかもしれません。たぶん私が4世代という平均年齢の高い環境の中で育ったのも影響しているのだと思います。そのため幼い頃から知恵袋に囲まれ生活していた!といってもよいほどでした。
そのひとつが「暦」です。
「暦(こよみ)」とは太陽や月・星の運行をもとに季節や月日を定め、そのため毎年異なり年末年始に神社仏閣から頂いた新年の「暦」本は一家に一冊あったといっても過言ではありませんでした。
でも「暦」とは一体なに?と思っていらっしゃる方も、結婚式は“大安”が良いと聞けば身近に感じるでしょう。また、節分の豆まき・土用の丑(うし)の日には鰻などの年中行事も「暦」による慣わしです。
でも、この慣例は簡単なことではなく「暦」は紀元前からの観察と計算を繰り返し膨大な経験による統計で多くの人達の知恵の賜物です。
この本には私達が日々生活してゆく上で得する情報も満載…。「暦」を知ることで一年に限らず自分のバイオリズムも判るようになります。例えば、一歩前進するタイミングは悪いより良い時期の方がイイと思いませんか?
「暦」本の活用術もお伝えしてゆきます。
この「暦」・「九星気学」の根底に “陰陽五行説”があり、日本には5世紀頃に「暦法」などとともに伝わりました。
『六瓢箪』でお話する「食養生」は中医(漢方)を礎に発展した“薬膳”の考えにあり、その基本にある思想もまた“陰陽五行説”です。
『六瓢箪』が“健康体質”へとなる話であるならば、『温故知新』では“幸運体質”へと導く話をたくさん盛り込んでまいります。