大京、構造欠陥で異例の建て替え 川崎のマンション | コラム欠陥住宅の基礎知識

大京、構造欠陥で異例の建て替え 川崎のマンション

大京、構造欠陥で異例の建て替え 川崎のマンション


 構造上の欠陥が判明し、建て替えをすることになったライオンズマンション京町=26日午後、川崎市川崎区
 分譲マンション大手の大京(東京)が1996年から販売した川崎市川崎区のライオンズマンション京町(7階建て、72戸)で、柱への発泡スチロールなどの異物混入や鉄筋不足など構造上の欠陥が判明し、大京と施工会社が費用を全額負担して異例の建て替えをすることが27日、川崎市などへの取材で分かった。 同マンションは川崎区京町2丁目に97年3月完成。施工は東亜建設工業(東京)だったが、実際は都内の別の建設業者に工事を一括外注。

 大京と東亜建設工業が建て替え費用約16億6千万円と引っ越し代などを払うことで今年3月に合意。今後解体し、来年夏に着工、13年完了の予定。


震災時、複数ひび割れ…構造欠陥に住民絶句「ひどい」「悪質な手抜き」 
2011.8.28 09:08
 ベランダの壁のタイルをはがすと、次々と出てきた発泡スチロールや木枠、網…。数々の欠陥が判明し、異例の建て替えが決まった川崎市のライオンズマンション京町。欠陥を目の当たりにした住民たちは「これはひどい」と絶句した。東日本大震災でも建物は大きく揺れ、壁面に複数のひび割れが生じたという。

 「壁の中身はめちゃくちゃ。驚かない方がおかしい」「一刻も早く危ないマンションから出たい」。住民は団結し、大京側と協議。震災後の3月27日に建て替えを決議し、既に引っ越しを進めている。欠陥住宅問題に詳しい1級建築士の岩山健一さんは「発泡スチロールや木材はコンクリートを流し込む型枠に使った物が残ったのだろう。悪質な手抜きがあったとしか思えない」と指摘する。

 マンション施工を下請けした業者はその後会社を分割し、取材に「今は別会社なので当時のことは分からない」と回答。なぜこのような工事が行われ、大京や元請け会社が見抜けなかったのかは不明のままだ。

 建設工事を一括して下請けに出す「丸投げ」は平成18年の建設業法改正で全面禁止された。だが、岩山さんは「大手が建設費を差し引いて下請けに出し、工事がいいかげんに行われるという業界の体質は今も残っていると感じる」と話した。


マンションの管理組合の方々に朗報です。

正しい瑕疵検査を行い、正当な要求をしていきましょう。

必ず道は開けます。