前回紹介した欽明館と同じ岩国市内でもかなり山奥にある印象。
店が近づくにつれ道路沿いに看板が見えてくる。
必ず来たかった観音茶屋。
いよいよ来たんだなという期待が高まる。
欽明館と並んで西日本の自販機スポットの聖地のひとつといっても過言ではないだろう。
昔はドライブインとしての役割を担い、食料自販機各種レトロ自販機が並んでいたらしい。
現在ではレトロ自販機はうどん・ラーメン自販機とカップめん、汎用機が3台ある。
丁度美人の女将さんが麺類の補充をしていた。
かなりの数を補充していたので「毎日こんなに売れるんですか?」と聞いてみると「出る時は出る」という返答。
私が滞在している間にも自販機で買って食べている人がいたので多くの人がこの自販機の麺類のおいしさを知っていて、愛されているという印象だ。
観音茶屋独自のパネル。
カウントダウン表示は壊れていてマジックで「24秒」と書いてある。
肉うどんをいただく。表示は「肉・にくうどん」(笑)
うどんにはとろろ昆布が入ってる。麺は柔らかめ。
肉やかまぼこ、ねぎなどの具は麺の下に入ってる。
ラーメンもいただく。
らーめんには大きなチャーシューがふたつ乗っている。
手間暇かけた絶品の味。
ラーメンのチャーシューは麺の上に乗った状態で出てきた。
回転湯切りでもこれだけ大きいチャーシューなら飛び散る心配もないのだろう。
どちらも350円と少々高めだが味はとても自販機で買う食べ物と思えないほどおいしい。
自販機の上の電照看板も味がある。
食料自販機以外で珍しいものとしてはライター自販機がある。
赤くて小さめの自販機がライター自販機だ。
看板に書かれている商品名のうちいくつも既に販売してないものがあるが、昔は自販機で買えたものばかり。
その時代を伝えるものとして変わらない看板は嬉しく思う。
ちゃんぽん、焼おにぎりなども昔は自販機で買えたようだ。
看板に描かれた身長より大きいソフトクリームを舐める少女や、まるでバケツから麺を食べてるかのような古風な親父のようなキャラクターも味があって良い。
「日本一自販機コーナー」という謳い文句もあながち間違ってはいない。
西部技研の看板がある。
後に紹介するが島根県益田市にある自販機コーナーオアシスの店主であり、西日本エリアの自販機コーナーのレトロ自販機の多くのメンテナンスを請け負っているようだ。
こういう会社ああるからレトロ自販機も元気で活躍できる。
商品の供給、機械のメンテナンス。どちらかが不可能になればレトロ自販機は稼動できないのだ。
しかし看板にもレトロなうどんそば自販機の写真を使っているところが心憎い。