大滝秀治さんといえば「夢のパダライスよ~」。これぞ真骨頂だ! | 生きているだけで十分 宍倉清則のいまのキモチ

大滝秀治さんといえば「夢のパダライスよ~」。これぞ真骨頂だ!


生きていることが奇跡!!宍倉清則のいまのキモチ


何年ぶりだろう…「北の国から」の第1話を出して、見た。10月2日に87歳で亡くなられていたことがわかった大滝秀治(ひでじ)さんの一言が聞きたかったからだ。


「まあ、この人生、いろいろあるさ」


「北の国から」では草太兄ちゃん(岩城こう一)のお父さんだ。


しかし、大滝さんのセリフで、いちばん好きなのは映画「明日の記憶」の最後の方。


アルツハイマーの渡辺謙さんが「幻想」で見るシーンらしいが、大滝さんと2人だけのシーン。


大滝さんは突然、藤山一郎さんの「東京ラプソディー」を歌い出す。もう、これは大滝さんの「真骨頂」と言いたいぐらいの、らしさ爆発。


「恋の都 みやこー 住めば都 みやこー 夢のパダライスよ~」。パラダイス(楽園)ではないんです。確かに「パダライス」と言っているんです。


これはわざとだと思われますが、大滝さんの手にかかると、アドリブじゃないか、と思ってしまう。本当に台本はこうなっているのか。このシーンの秘話が知りたい。当然、渡辺謙さんは知っているだろう。


06年の映画。そもそも、81歳でこの歌を歌いきるのがすごい。


大滝さんのどんな名場面よりも、私はこの歌のシーンが好きなのです。