「仁義なき戦い」で明石組の相原重雄を演じた遠藤辰雄さんが亡くなったのか… | 生きているだけで十分 宍倉清則のいまのキモチ

「仁義なき戦い」で明石組の相原重雄を演じた遠藤辰雄さんが亡くなったのか…

 

 


いま、東スポの「高木マニア堂」を見て、初めて知った。俳優の遠藤太津朗さん(本名・辰雄)が7月7日に心筋梗塞で亡くなられていた。84歳。

 

東映映画「仁義なき戦い」の「代理戦争」で、明石組の舎弟・相原重雄を演じている。組長の丹波哲郎さんは何か事情があるのだろう、全編を通じて、ほんの5秒しか動く映像が出てこない。あとは写真だけ。

 

 

だから、いちばん怖い人はこの相原重雄なのだ。私は相原が博多の帰り、広島に寄って、広能(ひろの=菅原文太)と酒を酌み交わすシーン(写真)が大好き。ほぼセリフを覚えている。

 

 

「だいいち極道ちゅうもんはよ、次期さかずきの兄貴分を2人と持たんちゅうのが鉄則やろ! なあ。広島のやくざは、さかずきちゅうもんをどない(どういうふうに)考えとるんや!」。このセリフをゆっくりと、重みたっぷりに語る。

 

 

「けったいな真似してけつかる」「そんな大事な話をお前…」というセリフも好き。

 

 

同じ流れで次の「頂上作戦」にも出ており、このときはもう名前が「太津朗」に変わっている。また、2作目の「広島死闘編」でも、時森(ときもり)勘市の役で出て、狙撃されている。このときは狙われて、やたらとびくびくしていた。相原とは大違い。

 

 

「県警と組織暴力」では、ユーモアたっぷりの役も演じている。ちなみに、この「県警-」は現在、格闘技のライターとして活躍する布施君から「これ、絶対におすすめです」と言われ、本当に面白かった。

 

 

遠藤さんのご冥福をお祈りします。