泉田選手…試合で話題になりましょうよ | 生きているだけで十分 宍倉清則のいまのキモチ

泉田選手…試合で話題になりましょうよ

たぶん、読者の皆さんは私に書いてほしいのだと思います。泉田選手について。その期待に応えましょう。

 

まず表紙を見たときは「泉田選手、大変だったんだなあ」と思いましたが、全部、読み終わったあとはまったく逆の気持ちになりました。たぶん、多くの読者の皆さんが思った感想と、私の感想は違います。今回は「立場」はまったく関係ありません。気持ちの問題。

 

 

まず、詐欺事件については2つ。これは皆さんが思ったことと同じだと思われ。1つは泉田選手がすごい大金を持っていたことにビックリ。そもそも、この「元手」がなかったら、こうはなっていないのです。

 

 

その元手は、おそらく、全日本の黄金時代がいかにすごかったか。泉田選手クラスでも、こうなんだもんなあって。じゃあ、上の選手はどれぐらい稼いでいたんだって。オセロ・中島の騒動のとき、みんな、思ったじゃないですか。中島知子って、こんな高級マンションに住んでいたんだ、って。それと同じですよ。

 

 

それだけの大金を持っていたならば、リストラされる前に、何か違うことを始めた方がよかったのに。ねえ。とにかく、出す「元手」がなかったら、出すことができないのだから、こういう騒動にはなっていないのです。それにしても、すごい大金だ。

 

 

2つ目は、やっぱり、人がいい。よすぎる。泉田選手らしいな、と思うしかありません。

 

 

ここからは読者の皆さんとは、おそらく見方が違います。

 

 

詐欺事件について言いたいのはわかります。被害に遭っているのだから。でも、しかし、後半の全日本プロレス、NOAHに関することは言うべきではない。

 

 

新日本は不満分子が多かったが、全日本は我慢する人が多かった。これは体質だろう。その全日本から、ついに「不満分子」が出てしまったか、というカンジ。

 

 

たとえば、大森選手はかなり我慢していると思われ、自分からは話していない。なのに、本人が話さないことを、泉田選手が話すのはどうなのか。今度、大森選手に会ったら、どういう気持ちなのか、聞いてみようと思っている。聞いても、ここには書けないと思うが。

 

 

泉田選手はすごく「いい人」という印象が私にはあったが、この本を読んで、まったく印象が変わりました。長くなったので、続く。

 

 

今回のことは、間違いなく、泉田選手史上、いちばんの話題となりました。でも、こんなことで注目されるのではなく、試合で注目されましょうよ。試合で話題になりましょうよ。レスラーなのだから。なんなら総合に出たら、どうですか。