いままで来なかった人たちが、急に近づいてくる | 生きているだけで十分 宍倉清則のいまのキモチ

いままで来なかった人たちが、急に近づいてくる

 

生きていることが奇跡!!宍倉清則のいまのキモチ

 


「週刊サッカーマガジン」の早刷りです。週プロと同じ今日、水曜発売なので(私、初めて知りました)、一足早く表紙だけお見せします。人気の川澄選手、登場! 420円。ちなみに、木曜には「優勝記念号」、増刊ですね、発売になります。またここでお見せします。

 

女子サッカー、なでしこJAPANについて書きます。私は試合を見ていません。ニュースで得点が入るところは見ましたが。朝まで起きていることは容易ですが、ぜんぜん見たいと思わなかった。高校、サッカー部なのにね。

 

 

理由はビジュアルです。こんなこと、コメント欄があったら、大・大炎上、間違いなしですが、ないので、書きます。でも、本当に私が言いたいのは別のところにあるのです。

 

 

「美女アスリート」。マスコミがよく取り上げます。いままで、なでしこJAPANはそういう対象外だったのに、面白いもんですよね。ベスト4まで来たら、急に「○○選手がかわいすぎる」などと話題になってきた。それは一般のファンも同じ。

 

 

「(スポーツは)結果がすべて」。いみじくも、リーダーの澤選手が言いました。まったくその通り。もし結果が下のほうだったら「○○がかわいい」とか、話題にもならない。

 

 

どういうことかというと、ベスト4で、世界一を現実に狙えるところまで来たら「さあ、ビジュアルがいいのはいないのか、探せ!」となったんですよ。私もマスコミの立場だから、わかりますよ。

 

 

でもさあ、だったら、最初から探せよ! 最初から取り上げろよ! 最初から騒げよ! 最初から気づけよ!って話ですよ。ベスト4まで来たら、無視できなくなったんです。その意味が今回のタイトルです。いままで来なかった人たちが、いままで冷たかった人たちが、これからはニコニコして近づいてきますよ。なでしこJAPANの選手たちは、そのことをイヤというほど知ると思います。

 

 

私も今回、優勝するまでは選手はみんな、澤選手のようなカンジだと思っていたんです。先入観というやつ。そうしたら、川澄選手の名前が出てきた。この人は顔が小さい。これはポイントが高いです。

 

 

週プロ今週号の「雑記帳」に出ているのですが、前に週プロにいて、いまは週刊ベースボールにいる「ブラザー・ヤッシー番」茂原君が先週の土曜日に結婚式を挙げたのですが、なんというタイミングか、川澄選手と茂原君の顔が似ているのです(笑)。男女の違いはあれど。ちょうど私の中で2人の名前が浮かんだ時期が一緒という。

 

 

ま、女性は注目されると、ドンドン綺麗に、かわいくなっていく、という側面もありますし。ずいぶん悔しい思いもしたと思う。「なんで女子がサッカーをやってるの? という目で、ずいぶん見られました」と澤選手。

 

 

だから、これを機に「サッカーをやりたい!」と思う女の子が増えてくれば、それはいいことですよね。最後は、いい形でまとめてみました。でも、ビジュアルのことはみんな思っているはず。たいしたことは書いていない、と自分では思っている。

 

 

今回の快挙は「美女アスリート」ばかりに目がいく風潮に対して、釘を刺したというか、実力で結果を出せば、こういう信じられない現実も見ることができるんだ、という「サッカーの神様」の粋な計らいを感じましたね。

 

 

今度、女性とマスコミについて、とんでもない、恐ろしいことを書くつもり。ストップが入らなければ…。前々から思っていたことがあるので。ま、続けている限り、いろいろ書きますよ。私が「なでしこJAPANから、あきらめない気持ちを教えられた」とか書くんだったら、やらないほうがマシですから。