いまはまだ言えない | 生きているだけで十分 宍倉清則のいまのキモチ

いまはまだ言えない

長州力選手が過去を振り返るのを嫌がる気持ち、私、少し、わかるんです。

 

「いまはまだ言えない」。私が昔、原稿で使った言葉を、いまだにおちょくって出してくる人間がいるんだけど、オレに言わせれば、何十年前の話だよ! って。実際、20年前とかですよ。そんなの、気持ちも変わっているし、そもそも覚えていないことも多いし。

 

 

反省や恥ずかしいこと、たくさんありますよ。だから、そういうことを言ってくる相手に言いたいことはただ1つ。じゃあ、アナタの過去はそんなに完璧なの? だとしたら、すごいね。20年間、30年間、恥じることはありません…というのなら、すごいね。素晴らしいね。私は優秀でも何でもない。むしろ落第生。劣等生。

 

 

昔の自分の記事を出されて「このとき、どうでしたか?」と聞かれたって、たいがい覚えていないし、それはそのときの気持ちで書いたことだし。もちろん、中には忘れられない、いい思い出もあるけど。

 

 

長州選手の過去は確かに問題がいっぱい。でも、いま振り返ったら、面白かったことばかりだし。

 

 

話は変わって、DRAGON GATEの戸澤陽選手の「パッケージ・ジャーマン・スープレックス・ホールド」は、要は1983年だったかな、ジャガー横田選手が初公開した「だるま式ジャーマン」ですよね。

 

 

28年前。こんな技をやっていいのか? と衝撃でしたよね。「パッケージ・ジャーマン」という名前は洗練された、いい印象を受けますね。さすがドラゲー。受け身を取る両腕をふさいでしまうのですから「拷問式ジャーマン」と言ってもいいぐらい。怖い技。写真は先週号から。次号にも載っています。

 

 

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