ディアナと野崎選手はお互いに忘れましょう | 生きているだけで十分 宍倉清則のいまのキモチ

ディアナと野崎選手はお互いに忘れましょう

野崎渚選手が14日のブログで、希望していたWAVEのリーグ戦に出れることになった、と書いている。それはよかった。本人が出たい、と言っているのだから、出させてあげたい、と思った。早速、17日に新木場である。これはこれで注目だ。私も行けたら、行きたい。


引退云々はそのあと、考えればいい。ディアナと野崎選手はお互い、もう忘れたほうがいい。不祥事を起こした選手を使う団体はいかがなものか…などという、きれいごとは私は大ッ嫌い。


男だったら、大麻をやっても、覚醒剤をやっても、実際にリングに上げている団体がある。マスコミの提言なんて、プロレス界においては、ちっぽけなもの。だから、本誌のコラムで書いたように、コミッショナー制度なり、何か「秩序」を作らない限り、こういう事件はこれからも起こるし、団体だって増えるし、どこにも上がれない選手なんて、存在しない。仮に女子団体に上がれなくても、男のリングで試合できるしね。このことについてはマスコミの力では止めようがない。おそらく、何かをきっかけにNOSAWA論外選手もリングに戻ってくる。


現実に「秩序」がない以上、きれいごとは言いたくない。そりゃあ、井上京子選手の気持ちはつらいですよ。ここまで面倒みてきてね。でも、藤波さんと西村選手の関係を、もう誰も話題にしないように、もう忘れたほうがいい。藤波さんにすれば、あれだけ面倒をみてきた西村選手に…となるんだけど、最初から、無我ワールド旗揚げの時点で無理だったんですよ。同じように、ディアナ旗揚げの時点で無理があったんですよ。


小林華子(現・中森=JWP)選手は私の前で「ずっと伊藤(薫)さんについていきます」と言った。記事にもした。でも、私は内心「そういうことは言わないほうがいいよ」と思った。そして、離れた。だから、これからもこういうことはある。離れて、やれるんだったら、そうすればいい。それをとやかく言っても仕方がない。


全女の魂、本物のプロレス、古き良きものを残す…とか言うなら、なんで、京子選手とレイナの堀田祐美子選手、LLPWの井上貴子選手は一緒にやらないの? 少なくとも、全女出身者はまとまるべきでしょ。目的が同じはずなんだから。そういう話になっちゃうんですよ。だから、言っても無駄。それぞれの生活なりがあるんだから。


そういう中で、ディアナに吉田万里子選手が出たのはよかったな、と思ったんです。だから、そう書いたし、もう1人の同期の貴子選手も出てほしいな、と思う。別に試合数なんて、少なくてもいい。京子&貴子&吉田vs勇気&佐藤&Sareeeを見たい。1つ、見たいものがあれば、いいんじゃないの? UWFは全3試合で始まったんだから。団体、大会が多くなる中で、観客はチケット代が大変。ならば、いちばん大切なのは見たいものを提供することなんじゃないの?