3世代ミニバン旅行記 2016京都・奈良 ②
京都の、二日目の朝は、残念ながら雨でした。
天気予報では、午後から晴れてくるようなので、早めに奈良に異動することにします。
重要な判断材料(制約条件)のひとつが「私の食事」なのですが、奈良で、昼食がとれそうなお店を妻が見つけてくれました。
あと、京都で見ておくところは・・・・
昨日から、お義母さんの会話の端々に、
「八坂神社」
「丸山公園」
という言葉が出ていました。
神社好きな私にとっても、望むところ、なので、まずは車で祇園方面に向かいます。
祇園に着くと、雨も小降りになったではないですか・・・・ということで、車をとめて、いざ八坂神社です
スサノオさまに祈りをささげ、八坂神社の後ろ(実はこちらが表)から、丸山公園に入ります。
お義母さんのお母様が、よく丸山公園の話をしていたようで、京都に行くことになってから、そのことが少し気になっていたようです。
ただ、公園では、なぜか母と二人で
「カマキリの卵からは、子供がたくさんできるのよね・・・」
といった話をしながら歩いていました(笑)。
雨も大丈夫なので、さらに足を延ばし、知恩院へ。
リハビリをかねて、石段を思いきって上ります。
階段の上からは、母2人の仲のいい姿が見えました。
下りは緩やかな方を迂回することに。すると、いまの私に、グッとくるメッセージが。
ここのところすっかり弱気になっている私ですが、
「念ずれば花ひらく」
です。ここは、得意の「念」で、いま一度湿疹と肉離れに向き合うことにしましょう。
京都から奈良は、車で1時間ほどの距離です。
日曜日ですが、思ったほど交通量も多くなく、13時には予約したお店で昼食にありつけました。
京都もステキですが、私は奈良の雰囲気が大好きです。
奈良の午後は、私が行きたい神社を2つ、回らせていただきました。
まずは、天理の「石上神社」。
こちらは、物部氏ゆかりの神社で、かつては武器庫であり、いまも霊力の高いさまざなな宝剣が収まっているといわれています。
そして、いわすとしれた、三輪山の「大神神社」
この二つの神社は、「山の辺の道」で結ばれており、足さえ良ければぜひ歩きたいところです(半日くらいかかりますが)。
ここまでの4つの神社(晴明神社、八坂神社、石上神社、大神神社)で、すべておみくじをひきました。
その結果は、
「末吉、末吉、半吉、中吉」
で、もっとも関心の高い「病気」のところは、
「重けれど快癒す」
「命に障りなし」
「命に別状なし」
ときて、最期に
「治る」
とメッセージをいただきました。
ありがとうございます。
奈良には、お義父さんご希望のマストスポットがあります。
設計・技術者のお父さんが選んだマストスポットは、こちらです。
いつみても、大きいです。
これを700年代に建てるというのは、いまでいえば、有人ロケットで火星にいくようなことだったのでしょう。
息子が、ここで、柱の穴くぐりにチャレンジです。
ここも結構、特に外国人に人気で、ラーメン屋さんのように行列してのトライになります。
なかなか、こどもらしくて、GOODです(笑)。
そして今日の宿に向かいます。
この旅行は、このホテル自体が、ひとつの大きな目的地でした。
私の大好きな「奈良ホテル」さんです。
皇族の方もよく利用なさるこのホテルに、私が子供のころから「皇族アルバム」をよく観ていた母に、一度泊まってもらいたかったのでした。
<アインシュタイン博士が滞在中に弾いたピアノ>
夕食は、メインダイニング「三笠」でのフレンチディナー
奈良ホテルさんは、私の分だけ、ちゃんとヴィーガン対応してくれるので、こうして一族で席をかこむことができるのです!
妻の配慮で、ここで、ちょっとしたサプライズを演出しました。
お義父さん、お義母さんの、「金婚式」を祝います!(ということは、私が生まれた年にご結婚なさったんですね!あらためて、おめでとうございます!)
翌朝の奈良は快晴。きのうまでの蒸し暑さがうそのように、涼しく快適な空気です。
今日はこの旅の最終日。私たちはいいですが、息子は翌日から学校&塾の毎日なので、はやめの帰路につくことにします。
奈良ホテルにとまったので、最後に、今年が節目の年である春日大社に参拝しました(帰ってから気づきましたが、TVCMが大量に流れていますね)。
さすが藤原氏ゆかりの神社。藤が朱塗りにとても映えます。
母2人も、まるでキャンペーンガールです。
(白と黒のコントラストが・・・・・・計算のようで、これもすごいです(笑))。
最終日の昼食を悩んだのですが、犬山(犬山城の犬山です)に一軒見つけたので、ますはそこに向かいます。
思っていた以上にスタイリッシュなお店で、ひょんなことから犬山城にも再開でき、この旅にステキなアクセントをつけてくれることになりました。
ヴィーガン&肉離れの、3世代旅行は、おかげ無事に楽しくエンディングを迎えることになりました。
やはり、京都・奈良は、二泊三日ではまだまだ、です。
大原も伏見稲荷も嵐山も、法隆寺も薬師寺もみることはかないませんでした。
ということで、第2弾の企画を、深く心に誓います。
この旅を終えて、負け惜しみも半分ありますが、
「肉離れになって、よかった」
とも感じています。
自分が思うように歩けなくなって、逆に、母たちのペースを知ることができました。
もし私が元気だったら、私のペースと距離で、きっと激しく連れまわしてしまったことでしょう。
大仏殿では、私はもうギブアップでしたが、母たちもまさに寸前でした。
今回は自分の死活問題でしたので、極力近い駐車場にこだわりぬきましたが、いままでは、そこらあたりの意識が抜けていたことにも気づかされました。
いずれにしてもこの旅行は、私にとっても、悪い流れを断ち切る、ターニングポイントになる予感がします。
最期になりますが、この旅行中、やはりずっと熊本のことが気になっていました。
こんなに大変な中、旅行にっていいものだろうか・・・・
正直、そんな考えも浮かびましたが、行くからには、思い切って楽しもうと、満喫させていただきました。
できることしかできませんが、これから私たちができることを考え、実践する所存です。
この場を借りて、あらためて亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。