「信頼を失うのは、メディア」 by モーリー・ロバートソン | 素敵な人に会いました

「信頼を失うのは、メディア」 by モーリー・ロバートソン

昨日の参考人招致を最初から最後まで見た方は、加計問題の真相が既得権者である獣医師会が岩盤となって、感染症や創薬に取り組もうとする愛媛県の獣医学部設立の悲願を阻害していたのだということがわかったはずです。

昨日私が書いた加戸守行さんの胸を打つ答弁の他にも、文句のつけようがない理論で加計学園に決まった経緯を説明してくれた、国家戦略特区ワーキンググループの原英史委員の答弁がありました。

ところが、昨日の夜も、今日一日も、新聞にもテレビにも、加戸さんも原委員もまったく登場してきません。

(わずかに二三の新聞で取り扱われていたようですが)

お二人の答弁を報道しないどころか、参考人招致にお二人が呼ばれて発言したことすら、なかったことにされてしまったようです。

テレビの報道は、だいたいこんなふうに伝えていました。

「参考人招致に呼ばれた前川喜平氏は、総理の意向によって「行政がゆがめられた」という主張をした。

それに対して内閣府や政府関係者の答弁は、要領を得ず、疑念を払拭することができなかった」

という、どこのパラレルワールドで参考人招致を見ていた人の感想でしょう?

「疑念を払拭することができなかった」のは、メディアの方たちが疑念を払拭できる発言のみをカットして報道しているからです。

誰がどう見ても、「加計ありき」ではなく、「加計しかない」選択だったことは明白です。

むしろ、疑念を払拭できなかったのは前川喜平氏に他なりません。

これこそ、「真相がゆがめられた」報道です。

たとえ、中継を見ていなかった人でも、YouTubeで確認すればすぐばれてしまう嘘を、なぜ、マスメディアの人たちは恥ずかしげもなくついてしまうのでしょう。

つまり、いまのテレビ関係者が見ているのは、ネットに触れることがない、テレビや新聞からしか情報を得ることができない人たちだけだということなのでしょう。

「フェイクニュースであっても、ネットに触れない年配の人たちは、信じてくれる」

そう考えて番組を制作しているのでしょうか?

同じテレビ関係者ではあるのですが、フジテレビの「ユアタイム」のコメンテイターであるモーリー・ロバートソンさんが、こんな発言をしていました。

「やっぱり、そもそもさまざまな視点があるし、メディアは、それを能動的に一番初めに取材できたと思うんですね。

ところがどうしても野党による内閣への追及という、政府へのの追及ということで、ショーアップに加担して尻馬に乗ってしまったように思います。

ですから下手をすると、今回信頼を失うのは自民党というよりも、メディアが敗者になる可能性があると思います。

自分の本来の機能を果たしてこなかったんじゃないか、エンターテインメントと報道を混同してしまったのではないか、自戒を込めてそう思っております。」

おそらく、フジテレビのスタッフルームは、モーリーさんのゲリラ発言にパニックになったことだと思いますが、勇気ある発言に感謝です。

昨日、加戸さんは、「参考人招致に呼んでいただき、思いの丈を話させていただけた」と感謝を表明するとともに、既存のメディアに対してこんなことを話されていました。

「たくさん取材が来たが都合の良いことはカットされて私の申し上げたい事を取り上げてくれたメディアは非常に少なかった。会見をカットなしで流したYouTubeが全てを語り尽くしていると感じた。」

真実を話す人に、こんなふうな仕打ちをするマスメディアに、正義を語ってほしくはないなあと思いました。