70年目の終戦記念日
正午になったら黙とうしようと思っていたのですが、気が付いたら12時04分になっていました。
歩いている途中だったので、立ち止まって、数秒間だけ目を閉じました。
今年は、70年目ということもあり、安倍首相が発する談話が、国の内外から注目されていました。
そして、昨日発表された安倍談話。内容的にはとても納得できました。
かねてから、「戦後レジームからの脱却」を言い続けてきた安倍首相。つまり、こういうことだったのですね。
全文を読んで、私がうれしかったのは、この部分です。
「日本では、戦後生まれの世代が、今や、人口の八割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。」
子どもの頃、私は、
「自分がやったことではないのに、なぜ、戦争責任を反省しなければならないのだろう?」
ずっと疑問に思っていました。
でも、戦争で被害を受けた人が生きているうちは、その人に対して謝らなければならないのだろう。
そして、自分がよく知っている父親や親戚の男性が参加した戦争であれば、無関係ではないので、私も謝らなければならないのだろう。
そんなふうに考えていました。
でも、大人になって、ちょっと焦ってきました。
被害者も加害者も、もうまったく戦争世代ではなくなっているのに、いまだに謝罪を要求され続けていて、しかも、私の子どもたちや孫たちも、永遠に謝罪を要求され続けていく未来って、どう考えても答えがありません。
だって、私ですら、「私の父親世代が、申しわけありません」
という謝罪の仕方なのに、私の子どもや孫たちは、もう会ったこともない人の戦争責任を謝らなければならないわけで、それにまた、
「謝罪に誠意がない」
と、非難される未来を、次の世代に残さなければならないなんて、あまりに酷すぎる。
つまり、第二次世界大戦の戦争責任が、未来永劫、日本人の原罪になるということではないですか。
謝罪連鎖はなんとか私たちの世代で終わりにしたいと思っていました。
安倍談話は、
「謝罪は、これで最後にします。
これからの未来に、日本は、謝罪以上に意味のある平和貢献をしていきます」
という意思表明ですよね。
私も大賛成です。