犬の気持ちと人の気持ち。『南極物語』 | 素敵な人に会いました

犬の気持ちと人の気持ち。『南極物語』

健さんがお亡くなりになって、特別追悼番組がいろいろ。

今日は、『南極物語』を見ました。

映画で見て、TVのオンエアでも見て、3回目くらいだと思います。

いままでこの映画を見るときは、いつも、視点が犬にいっていました。

南極に取り残された15頭の樺太犬が、あるものは本能を目覚めさせ、猛威を振るう自然に立ち向かいます。

しかし、あるものは生きる意欲を失い命を落とし、あるものはなだれに巻き込まれ、海に飲み込まれていきます。

南極の大地で、彼らの闘う映像を「どうやって撮影したのだろう? これ」

そこばかり見ていました。

今回は、健さんの気持ちにフォーカスして見ていたので、いままでとは違う印象を持ちました。

前に見たときには、南極を去る越冬隊が15頭の犬を置き去りにするときに、

「なんで、鎖につないだままにしておくのだ?
 鎖から放して、自由に動けるようにすれば、生存率が高くなるはずなのに」

そこのところを疑問に思っていました。

でも、犬目線ではなく健さん目線(というか、潮田隊員目線)で見ると、第一次越冬隊と入れ替わりで昭和基地に到着する第二次越冬隊に、犬を託したわけだったのですね。

第二次越冬隊は、昭和基地に間を空けずに来るはずなので、彼らに犬たちの面倒を見てもらえると思っていたわけなのですね。

たしかに、天候不順で越冬はおろか、南極観測船の航行も厳しい状態では、犬より人間の命が優先されざるを得なかったということもわかりました。

そして、潮田隊員を演じた健さんは、やっぱり健さんそのもので、言葉ではなく、佇まいと表情で演技しています。

健さんが演じる役は、いつも寡黙ですが、寡黙な理由は、「言い訳をしない」ということなのですね。

言い訳を一切せず、すべての責任を黙って負う。

たいがい、健さんの役は、こうなります。


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