座っていると息苦しくなる…特に起床時の呼吸困難と整体 (キライジチ症候群、ヒッツ・ヒュー・カーチ | 【大阪】 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院         JHSC整体治療室 = 整体コラム / 心のコラム

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座っていると息苦しくなる…

特に起床時の呼吸困難と整体 

(キライジチ症候群、ヒッツ・ヒュー・カーチス症候群の可能性?)
患者=Tさん-32才-女性-主婦

 

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① Tさんの病歴・・・
患者Tさんは2-3年前から座っていると息苦しくなるそうです。特にのけぞって胸を張ると息が吸いにくくなるので、前かがみになり猫背になると呼吸が楽になるそうです。呼吸困難が一番ひどいのは起床時で、朝目が覚めると息苦しく長い時では30分ほど息を吸いにくくなり、楽になるまで布団の中にこもっているそうです。
何度か病院で検査しましたが特に心肺系の異常もなく、特段の治療-薬もなく放置状態でした。鍼灸や整体等も試されましたが改善せず、当院に来院されました。

 

 

 

② Tさんの診察
・胸部の聴診上、特に異常な呼吸音・心音・血管雑音は確認できませんでした。
・胸部打診上、特記することはありません。
・痰は少し出るそうですが、咳や発熱はありません。副鼻腔炎もありません。
・軽度の便秘で、ガスもよく溜まるそうです。
・月経痛は強かったそうですが、3年前の出産後から月経痛はほぼ解消したそうです。
・高校生の時に臍に炎症が生じ、数週間軽度の炎症が持続したそうです。
・背中の中央部に慢性の腰背痛があり、体幹を左右に側屈するとその痛みは増強されます。また、左右側屈に可動域制限があり、それぞれ20°ほどしか側屈できません(正常では平均の側屈角度は50°)。背屈も腰背痛を増強させます。
・腹部聴診上、グル音は腹部全般的に減弱していました。上行結腸部でのグル音増強や腸雑音は確認できませんでした。血管雑音やハム音は確認できませんでした。
・打診上、肺肝境界の上昇はありませんでし。
・右側腹部に表面平滑-軟で縦10cm-横3~4cm=紡錘状の腫瘤がありましたが、これは十数年前からTさん自身も自分で触って気づいていました。ただ痛みもなく、ある病院の医師の意見では「腎臓でしょうが、特に問題ありません」と言われていたので、気にはしていましたが放置状態だったそうです。
・肝叩打痛があり、巧打時の放散痛が上記右側腹部の腫瘤部に向けてありました。血液検査で肝機能の異常を指摘されたことはありません。肝臓障害の所見(出血傾向・クモ状血管腫など)は確認できませんでしたが、肝臓の可動性が制限されていました。
・腹部触診上、凹凸不整はなく弾性軟でしたが、肝臓下縁と右肋骨弓部に指が入りにくく抵抗感を感じました。左肋骨弓部-下縁でも同様の抵抗感を感じました。

 

 

 

③ 治療目標と整体テクニック
 
    ⑴ 左右結腸曲の癒着を解放する
     ⑵ 肝臓の可動性を回復する
     ⑶ 上記⑴、⑵による横隔膜の移動制限を回復し呼吸しやすくする

・消化管の平滑筋テクニック
・肝臓の可動力テクニック
・右・左結腸曲解放テクニック
・横隔膜解放テクニック

 

 

 

 

④ 経過と結果
・初診で左結腸曲中心に施術したところ、左側の腰背痛は半減し、右側屈の可動性と疼痛増強も改善しました。しかし呼吸困難は改善しませんでした。


・2回目の来院で右結腸曲の解放と肝臓の可動性回復を中心に施術したところ、右側の腰背痛も半減し、左側屈の可動性と疼痛増強も改善しました。さらに呼吸困難も改善し「大分、息が吸いやすくなっています」とTさんはおっしゃっていました。


・その後、3回施術したところ、息苦しさと腰背痛はほとんど解消したので、治療終了としました。

 

 

 

 

⑤ 今回の症例の概説、、、
・今回のTさんの息苦しさ=呼吸困難の原因ですが、肝臓及び右結腸曲~左結腸曲の肋骨への癒着(?)により横隔膜が下降しにくい状態になっていて、その結果息を吸う事が困難になっていたのでは、と推定しました。

 

 


・その原因ははっきりとは分かりませんが、例えば月経血の逆流による腸の癒着(子宮内膜症)や、膣~子宮からから侵入した細菌の上行による肝周囲炎(ヒッツ・ヒュー・カーチス症候群)による癒着、あるいは慢性便秘などによって肝臓が横隔膜や結腸曲などの周辺組織と癒着したことによる「キライジチ症候群」的な、一種の結腸陥入症によるものでは、と考えます。

 


・重篤な場合は腸閉塞様の緊急的な状況に至る事がありますが、しかし本症の大半は無症状的である、と言われています。Tさんの場合、その結腸の陥入が横隔膜の下方への移動を制限する事により息苦しさを演出していたのでは、あるいはその結腸の緊張により腰背痛が発現していたのでは、と考えられます。


・Tさんの所見である「体幹をのけぞる事で息苦しさが増強する」や、「体幹の側屈で腰背痛が増強する」のは上記仮説、つまり肝臓の癒着や結腸の陥入症的癒着の存在と整合します。


・今回のケースで特に著効を示したテクニックが、肝臓の癒着を解放して肝臓の可動性を改善する「肝臓の可動力テクニック」であった事も、上記考察を裏付けるものでは、と考えています。

 


・確認はできませんが、「右側腹部に表面平滑-軟で縦10cm-横3~4cm=紡錘状の腫瘤」が上記整体テクニックによって小さく縮小していた件も、この「キライジチ症候群」的な、一種の結腸陥入症が原因していたのかもしれません。

 

 

 

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