「汗」･･･お尻を舐めろ その一 (全4章)
前回の整体コラム「汗…進化上の大博打(その一)…こちら
」では「エクリン汗腺」にスポットを当てて、生命維持に必要不可欠な「水」を大量の排泄する動物は人類以外ほとんどいないのに、なぜ人類だけ大量に発汗するように進化したのか?
このナゾについて少しコラムってみました。
今回も同じ「汗」をテーマにしてコラムりますが、前回と違って「アポクリン汗腺」にスポットを当てて進めていきます。
また、「お尻を舐めろ」という副題を入れてみました。でも決してアブノーマルな記事ではないので安心してお読みください。
エッ、アブノーマルの方が良かったってか、、、
いゃ~、すいません、て言うかノーマルで行きます。マジで行きますので。
「お尻を舐める」
この一見変態的な言葉の意義についてこれからお話しを進めていく訳ですが、決してこの行為を奨励しているのではありませんので、念のため・・・
さて、アポクリン汗腺についての疑問、、、があるのですが、それは「部位の限定」です。
つまり暑い時にかく「汗」の分泌は「エクリン汗腺」である事は「汗…進化上の大博打」で先述していますが、そのエクリン汗腺は全身の皮膚にある事も先述しました。
ところでフェロモン機能や家族の識別機能などを有すると考えられている「アポクリン汗腺の汗」ですが、この汗腺は全身に分布しているのではなく、下記の様にある特定の限られた部位にしか分布していません。
つまりそこに「なぜそこなの?」という疑問が生じるのです。
・なぜ鼻の両脇なのか
・なぜ瞼にある睫毛腺なのか
・なぜ鼻にある鼻翼汗腺なのか
・なぜ耳穴なのか
・なぜ脇の下なのか
・なぜ乳輪なのか
・なぜ生殖器なのか
・なぜ肛門周囲なのか
又、もう一つの疑問としてエクリン汗腺の分泌刺激は「暑熱(他に精神刺激、味覚刺激が知られている)」ですが、アポクリン汗腺の分泌刺激は「男性ホルモン」なのだそうです(➡これについては次回コラムの「汗･･･交尾と腋臭の関係、そして整体治療について」で少しおしゃべり致します。 )。
つまり男性ホルモンが多い人はエクリン汗腺の汗も大量に分泌され、逆に少ない人は少量しか分泌されない、、、という事です。
「汗…進化上の大博打 その一…こちら」で先述した事ですが、アポクリン汗腺由来の汗は蛋白質や脂肪分が大量に含まれていて非常に濃いので、「体臭or腋臭」の主因になっている、という事を思い出してください。
その理由はアポクリン汗腺由来の汗が濃いゆえに、人間の皮膚常在菌の格好の食糧源になるからですね。そしてその皮膚常在菌の代謝産物(言ってみれば糞)が臭いの原因になるのですね。少し(かなり?!)下品な言い方をすると、私たちの皮膚はその様な皮膚常在菌にとっての「食堂」であると同時に「肥溜め」でもあるんですね。
アポクリン汗腺のおさらいを少ししたところでいよいよ本題です、
なぜ、アポクリン汗腺は「そこ」にあるのか ! ?
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