コラム「あるバイキンの会話」 性感染症と内臓整体について 解説①
私は根っからの大阪人ですから、今回のコラムは大阪人的に・吉本的に書いてみました。
昔の大阪人は道で出会うと「もうかりまっか」➡「ぼちぼちですわ」と、天気のあいさつみたいに会話したもんです。
今回のコラムもそれになぞられて、大阪のおっちゃんやったら、こんな会話になるやろな、と想像して書いてみました。
最後の「その七」では、大阪人のDNAとしてキチンと「オチ」をつけたつもりです。
ところで今回のコラムの主要テーマは「性感染症と内臓整体」の関係です。⇒詳細は本学院の「婦人科セミナー」にて講義しています。
一見、このテーマをお聞きになってもその関連性は「ピン」と来ないかもしれませんね。でも私たちが普段から施術する「内臓整体」と「性感染症」は、特に女性については大変関連性があるのです。
性感染症=STDの患者さんが整体院に来院する。
イメージ的には結びつきにくいと思います、がしかし、現実的には相当数の患者さんが整体院に来院されています、当然男女共にです。
整体学校をしている関係でこの事を学生に講義すると大概は最初は「ホンマかいな???」てな顔をして半信半疑的に聞いておられます。しかし話し終えると大概は納得されるようです。
今回は女性に絞ってお話します。
女性器と男性器の差はたくさんありますが、女性器の男性器と違う大きな特徴の一つ・・・それは「女性器は腹腔(お腹の中)と直接つながっている」という解剖学的事実です。
実は卵管と卵巣は接触していず、通常離れていて排卵の時だけ両者は近づきます。ですから通常は「膣⇒子宮⇒卵管⇒腹腔」と直接的に連絡しているんです【デデーデルライン杆菌による膣酸性化(膣の自浄作用)など、色々と菌に対する防衛システムは有りますが】。
もし性行為により菌が膣内に進入すると、それは上記のルートを通じて腹腔内に侵入し、多くの内臓に感染する可能性が高まります。
そうすると内臓内での感染・炎症の跡が癒着し、それが関連痛や内臓-体性反射などの自律神経反射を通じて、慢性の「腰痛、肩こり、膝痛、肘痛、頭痛etc」の原因になります。そしてこの様な方々に内臓整体はとてつもなく効果的なのです。
菌によって腹腔内のどこまで進むことが出来るのか、その侵入到達度には差がありますが、中でも有名なのは「クラミジア」です。
コラム中の「ばいきんA」君と「ばいきんB」君もこのクラミジアを想定しています。
このクラミジア君は意外に腹腔内を上昇していきやすく、場合によっては肝臓周囲に感染巣を作り「肝周囲炎(ヒィッツ-ヒュー-カーティス症候群)」を起こすことがあります。。。実はこれがクセもんなんです。肝周囲炎は関連痛として「右肩こり」を起こしやすいからです。つまりこの様なタイプの女性は「右肩こり」を主訴として整体院を始めマッサージ店や鍼灸院などに受診されている事が多いのです。
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