先日の「九の市」で桃を1箱買った。
1000円の所を500円、かなり大きい桃が5つ入っていた。
その時に、おまけで黒く腐りかけたマンゴーを2つ頂いた。
誰が見ても腐っているとしか思えないそのマンゴー、家族で食べる勇気が有ったのは私だけ。
取り合えず皮を剥き、まだオレンジ色の所をすくって食べた。
予想通り、いや予想をはるかに上回る至高の味だ。
マンゴーの風味はそのままなのに、マンゴー臭さはなりを潜め、糖度では言い表せない濃厚な甘み、なんと言うか超が付くほど濃縮したマンゴープリンの様な味わいだった。
そして、トロリとしてペーストの様な果肉が舌にまとわり付く。
正に、至高の味わいだ。
私がその美味さに貪り食っていると、姉が興味を示して恐る恐る一口食べた。
食べた瞬間、目をまん丸にして、何これ?美味しい!と大絶賛。
果物は、腐る直前が最高に美味いのだ。
娘は元々マンゴーが好きでは無いので、全く興味を持たずに一口も食べなかった。
そこで、桃も食べる事にした。
娘はその桃を美味しいと言って食べていたのだが、私と姉には全く味が分からない。
余りに濃厚なマンゴーの味で、舌が麻痺して味が分からなくなっていたのだ。
翌日その桃を改めて食べたら、これがまた美味い桃だった。
こんなに美味い桃なのに、全く味を感じなかったとは、腐りかけのマンゴー恐るべし!