ワイドショーで平の容疑者の動機がわからないと言っていたが、集団ストーカーの被害を主張する人の動機など普通の人に分かる筈もない。



例えば、咳をしただけで犯人扱い、ゾロ目のナンバーの車に乗っていただけで犯人扱い、マスクをしていただけで犯人扱い。

そんな事でストーカーの犯人扱いされているなど、誰も思わないだろう。


そもそも、集団ストーカーとは何か?を知らない人の思い浮かべるストーカーと、集団ストーカーとは根本的に違う。

集団ストーカーはストーカーをされている訳ではない。
歴代の妄想者が作り上げた「犯行の手口」と言う物をネットで見つけ、それと同じ行為や行動をしている者を犯人とする。

その手口と言うのが、咳は「お前を監視しているぞ」と言う仄めかしだと書かれていたり、ゾロ目のナンバーは工作員が「お前を監視している」と分からせる為だとか、そんな理由なのだ。

また彼等は何でも自分に関連付けて考える。
例えば、嘉門達男の歌の歌詞にも有ったのだが、商店の店員が窓を拭いているのを見て「自分に合図を送っている」と思い込む人達だ。

被害者のTwitterを見ると、電磁波犯罪やら音声送信やらテレパシーやらの記述が目立つ。
と言う事は「聞える人」だった可能性が高い。



しかしこの容疑者、引きこもって20年。
世界を知る術はインターネットだけ。
しかも、自称集団ストーカー被害者が描く世界だけ。
それを現実だと思い込んでいたのだろう。

この人のTwitterは自称集団ストーカー被害者の中でも異質だ。
他の自称集団ストーカー被害者のブログやTwitterには、用語の使い方にある程度の一貫性がある。

しかしこの人のTwitterの文面には、そうした一貫性が感じられない。
集団ストーカー妄想には系統がある。

CIA等のアメリカなどの国家犯罪系、ユダヤやフリーメーソン系、電磁波犯罪系、ガスライティング系、創価や統一教会などの宗教系だ。

しかしこの容疑者は、全ての系統を取り込んでいて、呼称も全ての系統の言葉を使っている。

なんと言うか、妄想のつまみ食い処ではなく、妄想メニューを全て食べつくしている様な人だ。

この人の妄想自体が、全て他の人の妄想を口にしているだけで、この人独自の個性が全く感じられない。

変な表現になるが、この人の自我は他人の自我を自分の自我に置き換えているような感じだ。