同業の盗聴発見業者は、将来展望をどう考えているのだろう?


盗聴や盗撮が話題になる一方で、現実の盗聴や盗撮の脅威は失われている。


現実で最も脅威だったのが電話盗聴だ。

室内盗聴は情報量が極めて少なく、現実にはほとんど行われていない。


何故情報量が少ないのか?

それは、部屋に一人でいる時に喋りますか?と言う事である。

中には、「ストーカーが寝息を聞いて楽しんでいる」と言う人もいるが、よほど近くでなければそんな物は聞えない。


せいぜい聞えるのはイビキ位の物だ。


それも聞えるかどうかもわからない。

聞えるかどうか分からない物を何時間も聞き続ける事等無理な話だ。



電話盗聴はと言えば、電話の中には情報が満載。

電話盗聴器は受話器を上げた時から電波は発信され、それを音声起動のレコーダーでj録音するから、聞き逃しや無駄な録音が無い。


室内盗聴に音声起動のレコーダーを使っても上手く行かない。

理由は、雑音や騒音、物音で起動してしまう為、無駄な録音ばかりになってしまう。


それを最初から聞き続ける事は、何も話さない部屋の盗聴を聞き続けるのと同じストレスがある。



その電話盗聴は、アナログ電話の利用者は極端に減り、多くの人が固定電話を使わず携帯電話だけ使っていたり、固定電話もIP電話や光電話へと移行し、それらの電話では電話盗聴は出来ない。


つまり、現実世界での盗聴の脅威はすでに失われつつある。


その一方で、産業スパイなどの企業の情報漏洩脅威は増しているが、それはネットワークやらコンプライアンスの問題で、我々のような盗聴発見屋が参入できる所でもない。


しかし、現実の盗聴の脅威は失われる一方で、盗聴の不安を抱える人は増加傾向にある。

その主な原因は、ストレスによる被害妄想だ。


もし盗聴発見業者が、今までの様な盗聴発見だけで行こうとすれば、脅威を吹聴して脅恐怖心を煽るしかない。


しかし私は別の道があると思う。

目指しているのは「監視妄想カウンセラー」と言う、新たな分野を切り開く事だ。


医者にも掛からず監視妄想を持ち続けている人や、医者にかかっていても監視妄想が消えない人から監視妄想を払拭する事を目的とする仕事だ。


その手法はある程度まで出来ているが、まだ外せる確率が低い。

まだ成功率が6割程度しかない。


これを8割程度まで確立を上げなければ・・・






集団ストーカー―盗聴発見業者が見た真実 (晋遊舎ブラック新書 1)/古牧 和都