娘の友達で、精神的にヤバくなりそうな子が一人いる。


まあ娘には以前から「あの子は精神的な病を発病するかもしれない」と教えていた子だ。



その子がここに来て精神的な危険領域に入って来た。


その子が友人に送ったメールが、その友人より娘に転送されてきた。

その事は、友人の間で注意喚起が始まった事を意味している。


そしてその子の日記には、メールを送っても返事が無く「嫌われているのかな?」と言う事が書かれていた。


それは、自責の念が始まっている事を意味している。


嫌われる不安や、嫌われる心当たりが無ければ、そんな事は書かない。



確かにその子は、実際に友人達から敬遠され始めている。


敬遠される理由は幾つかある。


就職していて、土日が休みの子に火曜日の昼にイベントや映画に誘ったり、誘っただけで勝手に映画に一緒に行くと思い込んだりしている。


そして、誰と行くがで張り合ってみたり・・・


また、その日記(Mixi)には「マイミク増やし」のような事も行っている。


その子は娘の友人達をカラオケに誘う時「今度カラオケに行こう」と誘い、友人達が一緒にカラオケに行くと、その子は友人達に断りも無く、マイミクさん達を連れてくる。


娘の友人たちにとっては、見ず知らずの人達。

しかも、それが男だったりする。


場合によっては、弟と弟の友人までも引き連れてくる。


そうした行為に、娘の友人たちは憤りを感じて敬遠し始めた。



本人曰く、「沢山の方が楽しい」そうだ。


しかし、本人は楽しくても友人達は楽しくない。


その子は、友人の質より数を気にしている。


恐らく、友人との間に絆を感じられず、それを数で補おうとしているのだろう。


そんな事をしていたら、現実の友達は離れて行き、やがてネットで知り合った友達も離れていくだろう。


恐らく、その時に鬱なり、何なりの病気を発病するだろう。



この子の潜在願望や根本的要因も凡その見当は付いている。


要因は、親の離婚による父親不在。

離婚の原因は、父親の浮気。

潜在願望は、父親に対して「私を見て」「私を見捨てないで」と言う願望。


父親との間に、絆を感じられていないから、友達との間にも絆を感じられない。

親との間に「愛着」を持てない子供が、社会性を持てないのと同じ理由だ。


子供は授乳期から少年期にかけて、母親から愛着を学び、少年期から思春期にかけて父親から社会性を学ぶ。


恐らくこの子の求めている物は、父親との絆だろう。

そして、絆を持たない満たされない気持ちを、友人の数で埋めようとしているのだと思う。


しかし、どれほど友人の数を増やした所で満たされる事は無い。


そして、その友人達も去って行くと、この子を孤独が襲う。

孤独に襲われた時、心を病む事になるだろう。



その兆候もある。

その子が頻繁に誘う子は、父親との関係が良くない子。

父親との関係が良い子は誘おうとはしない。


まあ、これにも段階がある。

最初は、父親との仲の良い子に近付くのだが、やがて敬遠するようになっていった。


考えられる理由は、最初は憧れ、それがやがて嫉妬に変わる。



娘や友人達とその子の関係を見ていると非常に面白い(面白いと言う言葉は不謹慎だが)。


その子は友人達に「誰と行くの」を盛んに聞く。

友人が、娘と行くと言うと、やたらに対抗意識を燃やしてくる。


そして娘に連絡してきて「一緒に来るなら来てもいいよ」と言って来るのだが、娘は友達とまだ行くと約束しているわけではない。


娘は友達に誘われているだけに過ぎなかったりする。


娘が「まだ決めていない」と言うと、友達にお誘い攻撃が始まる。


それはまるで「友達を奪われる物か!」と言う意気込みだ。


そうした姿を見て、友達はまた引いて行く。


そして、被害妄想的な言動が始まりだし、娘を含め、友人達は「私達が悪いみたいな事を言われる」と口を揃えていい始めた。


しかし、娘の友人達がこの子と一緒に行きたがらないのは、友達と映画やカラオケに行くはずが、勝手に合コンにされてしまうからであって、この子がそんな事をしなければ引かれる事も無かった。



面白いと言うのは、被害妄想が生まれる様を、リアルタイムで見られるからである。


かと言って、助け舟を出さなかった訳ではない。

この子の母親が、弟の事で相談に来た時に、こうなる事を予測して警告はしておいたのだが、理解される事は無く、その後、親子で「スピリチュアル」に嵌って行った。


で、今でも怪しい水を飲んでいる。







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