17日未明に」豊川で起きた事件。


事件概要は産経ニュース にはこう書かれている。



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「インターネットを解約したのは誰だ」。

民家が炎に包まれ、血まみれの男性が-。

愛知県豊川市で17日未明、会社員、岩瀬一美さん(58)ら一家5人が刺され、岩瀬さんと幼い孫が殺害された事件。

逮捕されたのは岩瀬さんの長男高之容疑者(30)。

引きこもり状態だったといい、「ネットの接続契約を解約され、腹が立った」と供述したという。


「誰が解約したんだ」。怒った高之容疑者は17日未明、暗い家の中を懐中電灯で照らしながら、就寝中の母親の正子さん(58)をたたき起こし、問い詰めた。

けがを負った正子さんが豊川署にそう話したという。

高之容疑者は「父親に解約された」と供述している。


その後、台所から持ち出した包丁で家族5人を次々刺し、自室の布団に火を放ったとみられ、「家が燃えてしまえばいい。

家族を殺してやろうと思った」とも。


 高之容疑者は事件直後、現場近くで返り血を浴びて立っているところを、署員に発見された。
「外に出たら2階の窓から火が噴き出していた」と近所の60代女性。

大降りの雨の中、顔が血だらけで意識がもうろうとした状態の岩瀬さんが担架で運ばれて行ったという。


岩瀬さん宅向かいの理容店経営の男性(43)は事件直後に路上で心臓マッサージを受けている岩瀬さんを目撃。「ほかにも視線が定まらず意識がもうろうとした状態の男性もいた。

2人とも顔が血だらけだった」と驚いた様子で話した。


男性によると、岩瀬さん宅には宅配便がよく届き、そのたびに高之容疑者が受け取りに顔を出していたという。

近所の女性(58)によると、高之容疑者は15年ぐらい前から2階の部屋に引きこもりがちだったといい、高之容疑者と中学の同級生だった会社員男性(30)は「卒業後、姿を見かけたことがない」と話した。




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悲惨な事件が起きてしまった。



なぜこうした事件が起きてしまったのか?理解に苦しむ人も多いと思う。

しかし、被害者の方には申し訳ない物言いになってしまうのだが、起きるべくして起きた事件だろう。



まず、30歳で15年前から引き篭もりと言う事は、原因は0歳から15歳までに有った訳で、事件はその結果に過ぎない。


この事件と言い、連続殺傷事件の犯人も、なぜそのような行動を起こしてしまうのか?

そうした行動を理解するには、ストレスと言う物を理解する事だろう。


本来ストレスとは敵と遭遇した時等の生存の為のメカニズム。

アドレナリンの作用による衝動が起きる。

アドレナリンは「闘争か逃走かのホルモン」とも呼ばれ、敵から身を守ったり、獲物を捕食する際に分泌される。


アドレナリンが分泌された時、人間はどのような行動をするのか?

それは戦争や暴動を見れば分かる。

破壊系、暴行系、放火系、略奪系、レイプ系等の行動を行っている。


人間はこうした傾向でストレスを処理しようとする。

例えば、日米経済摩擦の時にアメリカ人が日本製品を壊したりするのは破壊系、火をつけて国旗を燃やすのは放火系に当たる。

風俗はレイプ系に属し、万引きは略奪系、部屋の壁を叩いて壊したりするのは破壊系。



こうした動物的ストレスの解消とは別のストレス解消を、生まれてから母親とのも関係の中で学ぶ。

それが「あやし」である。

赤ちゃんは「不快」を感じて泣く。

そして、あやされる事で気持ちの切り替えが行われて泣き止む。


そうした関係の中で「気持ちを切り替えればストレスを感じない」と言う事を学び、自分なりのストレスの解消法を身に付けて行く。

歌を歌ったり、絵を描いたりするのもその一つだ。


しかし、子供が身に付けたストレス解消を親が禁止すれば、動物的なストレスの衝動が起きる。


そうした衝動を抑えるのが前頭葉で、前頭葉は運動や人とのコミュニケーション等によって発達するのだが、脳は筋肉と同じで使えば発達するが使わなければ退行する。


引き篭もりを続けていれば、当然の事ながら退行して衝動を押さえられなくなる。



またこうした事件には、もう一つの本能も関係しているだろう。

それは人間は集団を形成する動物であると言う事。


集団を形成する動物にとって、群れからはぐれると言う事は、生存の危機を意味し、多大なストレスを受ける事になる。


本来なら引き篭もっていても、心配する家族がいるだけで、つながりを感じていられる。

但し、それはしばしば歪な形であったりする。

悪態をついたり、暴言を吐いたり、親子喧嘩になったり、それでも相手をしてくれる存在がいる事。

一番堪えるのは「無視」される事。


それはネットでも同じ。

「死ね」と書いて、誰かが反応する事で存在を感じる。


家族に医者に行けと薦められた時、医者に行けば医者任せにされる。

無意識の領域で、家族との絆を求めている人にとって医者任せにされる事は、家族との絆が失われる不安に苛まれる。

但し、無意識の衝動として起こるので、本人にはそうした意識は無く、単なる拒否感として表れ、その拒否感に理屈を付ける。

理屈を真に受ければ、無意識の領域で求めている物が見えない。


友人も無く、家族との絆も感じていなければ、ネットだけが誰かと繋がれる場所。

しかし、ネットの世界は実態の自我から意識的自我だけが切り離された世界。

それは一つの解離状態である。

15年間も引き篭もっていれば実態の自我は極めて小さく、人との繋がりをネットに求めていれば意識的自我だけが膨張していただろう。

そしてネット接続を切られると言う事は、膨張した風船に針を刺す様な物。


意識的自我は自分の存在の危機に直面し、生存衝動が起こり、意識的自我を否定する物には拒否感が生じる。

小さくなった実態の自我が、膨張した意識的自我を抑える事は出来ない。


それ故、心に問題を抱える人がネットをする事は危うく、意識的自我が肥大する前にネットから離れ、現実世界で人と繋がれる様に心掛けた方が望ましいのだが、意識的自我が肥大していた場合、意識的自我の生存方向に向き、意識的自我を保てる相手と繋がりを求めようとする。

まずは、小さくなった実態の自我の回復を図る事が先決である。





今製作中の脳トレCD本に、そうしたメカニズムも書いているのだが、まだ先は長そうだ。

内容的には、心に病を抱える人の脳トレ、家族の対応がメインで、育児にも応用出来る様にしている。

そして基本的には送料だけの無料配布と言うか、完全オープン価格。

読んで価値が無いと思えば無料、価値があると思えば勝手に値段を決めて勝手に入金、価値が有ると思ってもお金など払いたくなければ無料。

まあ内容的には、このブログで書いてきた事に加筆、再編集した物だ。

完成したら、このブログのフリースペースを使って告知する予定。






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