私は今までネット書き込みに対する実験を色々して来たし、振り込め詐欺対策等色々と行なってきた。


それらのデータから、学校裏サイト対策に最強の方法が一つある。

ただし、官民一体で本気にならないと実現は無理だろう。


そのヒントはワンクリック詐欺にある。

何故、ワンクリック詐欺に多くの人が引っかかってしまったのか?

その原理を応用すればよい。


ワンクリック詐欺は、アクセスした画面にIPを表示させる事で信じ込ませていた。

携帯サイトに関しては、携帯識別番号と称してあまり意味の無い数字を表示させたり、機種番号等を表示させて信じ込ませていた。


この技術を応用すればよい。


書き込んだ後に、そうした情報を表示させると、個人情報を知られたと言う錯覚に陥り、正常な判断が出来なくなる。

実際には何の意味もない情報なのだが、その効果は絶大だった。

自分の使っている機種の番号が表示されるだけで、かなりのプレッシャーになる。

機種が分かれば、犯人の絞込みもある程度は出来る。


この方法は、意味の無い情報と分かっていても、不安を拭い去る事は出来なくなり、逃げ出したい衝動が起きて、そこに近寄る事すらストレスになる。


ワンクリック詐欺の全盛期には、位置情報まで表示させていたサイトもあった。

と言っても、本当の位置情報ではなく、アクセスポイントの表示程度だったが、それを表示された時の被害者の不安は半端な物ではなかった。


詐欺師に出来て、業者に出来ない事は無いだろう。

後はアレンジの問題だ。


特に携帯電話の場合、掲示板スペース等のネットスペースは業者が提供している。

その業者が導入すれば、根底からの対策が可能で、いたちごっこの恐れが無くなる。



学校裏サイトに参加する人たちは、匿名性と集団心理によって理性を失っている。

理性を失っている人に説得は無意味だ。

ならば、理性を取り戻させてやれば良い。


詐欺師が理性を失わせる為に使った方法を、理性を取り戻させる為に使えば良い。






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