自己愛などと言う物は、誰でも持っている物だ。


問題は程度問題と環境だろう。


これは「浮気?病気? 」で書いたように、自己愛の満足と自己抑制の相関関係についての説明になる。


まずナルシストについてだが、人は誰でも子供の頃はナルシズムを持っていて、これは原始的ナルシズムと呼ばれている。

そして、思春期から成年にかけてのナルシズムが二次的ナルシズムと呼ばれ、これが自己愛性人格障害の核となる。

原始的ナルシズムは、成長に伴い現実に置き換えられて行く。


現在は、この過程が崩れているように思う。

早い話が、親馬鹿や馬鹿親が多いと言う事だ。


子供を授かった時、同じ子供でも女の子は可愛い物だ。

精神的にも大人ぶる事が多く、それも可愛く写る。

逆に、男の子は憎まれ口が多くやんちゃで手に負えない部分も多い。


その為、女の子は甘やかされて育つ傾向がある。

また、社会も女性の社会進出や、女性を意識した法律も整備され、女性を優遇するような社会になっている。


その事の良し悪しは別にして、一見良さそうなそう言った社会が別の問題を生み出していると思う。


つまり、二次的ナルシズムを生み出す温床になっていると思われる。


先にも述べたように、二次的ナルシズムは、自己愛性人格障害の核になる。

自己愛は自己愛を満たされている間は問題は無い。

問題は、自己愛が満たされなくなった時にどうなるかである。


男女間の交際から結婚、そして出産に目を向けて見よう。


最初に異性を口説く時、悪口を言って口説く奴はまずいない。

交際中も、相手を「ヨイショ」する。

つまり、女性の自己愛を満たしている状態と言える。

そして結婚。

すると「ヨイショ」する必要は無くなる。

つまり、女性の自己愛が満たされなくなり、生活に不満がでる。

生活に不満が出始めると、本領を発揮し始め異常性が前面に出始め、躁鬱病や統合失調を発症していく。


あの三橋歌織被告の公判記録を読むと、被告の自己愛性人格障害が読み取れる。

今までに見て来た自己愛性人格障害を持つと思われる家庭となんら変わりは無い。


多分、実際の自己愛性人格障害の人の過程を見た事が無い人は、恐らく三橋歌織被告DVを受けていたと言う主張に同情する人もいるだろう。

しかし、検察はその様な事実は無かったとしている。


私は経験上、検察の方が正しいと思う。


自己愛性人格障害の人は、記憶が書き換えられる。

つまり、自己愛性人格障害の人の記憶には信憑性が無く、言っている事は実はやっている事の方が多い。

私が見て来た限りでは、女性が男性に暴力を振るっても、数ヵ月後にその記憶は無く、その後女性から男性が暴力的だと聞かされた事もある。

そのどちらの時も、リアルタイムで知っているから、記憶の書き換えが行われている事が判るのだが、女性が暴力を振るって事を知らなければ、暴力と聞けば男性と言う先入観もあり、女性の主張を聞き入れてしまうだろう。

これが「記憶は都合のいいように書き換えられる」と言う症状だ。

上記の進行状況を「観測者」として解説すれば、最初は女性が暴力的行動を取り、それにより男性に鬱症状が見られ始める。

その2ヵ月後には、治療の甲斐もあり女性の躁鬱病は治まり始めるのだが、同時に女性の記憶から自分が暴力を振るっていた時期の記憶が薄まり、6ヵ月後には男性の鬱が本格化し始めて治療を開始。

その頃には、女性の記憶の中から自分が暴力的な行動を取っていた時期の記憶がほとんど消えていた。

女性の躁鬱は小刻みな躁鬱を繰り返す程度まで回復したが、男性の方の感情の起伏が激しくなり、態度や言葉が威圧的になる。

そこで女性から出てきた言葉が、暴力を振るっていたのは男性の方と言う言葉だった。

半年で、記憶の中で加害行為と被害が逆転していた。

それは、嘘を付いている訳ではなく、実際の記憶として刻まれている。



三橋歌織被告の証言も、私は夫が「臭いをかいだり」と言う被告の主張を聞くと「おや?」と思う。

それは、女性特有の行動だ。

男が浮気をしたりすれば、移り香などがある為、女性は臭いをかぐ行動を取る事が多いが、香水やコロンをつけている男は少なく、男はあまり臭いを嗅ぐ行動は取らない。


また、女性のDVに対抗すれば、それが男性のDVに見られてしまうから厄介で、男性の主張は言い訳にしか聞えなくなってしまう。


すこし、三橋歌織被告が、夫を殺害して鋸で切断した行為に目を向けてみる。

したいとは言え、人体を切断する行為は常人からすると、異状に見える。

それは「痛みに対する共感性」により、切断する時の痛みを自分の痛みとして認識するからである。


面白い実験結果がある。

詳しくは本サイト の方で書いているが、人間は他者からの拒絶を経験すると痛みに鈍感になると言う研究結果が出ている。

つまり、痛みに鈍感になれば他人に対する共感性が失われる言う事である。


三橋歌織被告も父親から拒絶されている。

これは、三橋歌織被告に限った話ではなく、犯罪者の多くは拒絶を経験しており、あの集団ストーカー被害者も拒絶を経験している人が大半を占める。

また、常人であれば根性焼きや、リストカットなどの自傷行為はしたくない物だが、痛みが鈍感になっているとすれば理解できる。


先日、ラブちぇんと言う番組で「姫キャラ」の奥さんが出ていたが、あの人も同じような物だろう。

番組終了前に、キレて旦那に電話しているシーンが写っていたが、今まで見て来た自己愛性人格障害の人と同じだった。

その特徴は、やたら早口でまくし立て、不自由な選択をせまる。

番組では「ブスで料理が上手な女と、美人で料理が下手な女とどっちがいいの!」と迫っていた。


奥さんがヒステリーで、家の中が殺伐としていれば、家には居たくなくなる。

そして外で安らげる女性と出会えば浮気もしたくなるだろう。


結婚式のケーキ入刀は夫婦最初の共同作業、旦那の浮気は夫婦最後の共同作業なのかもしれない。




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