343.温かな冬~笑って おしゃべりして 食べて また笑って …負ける気がしなかった | かおり流 もうひとつの「宮」

かおり流 もうひとつの「宮」

「チュ・ジフン&イ・ジュンギな毎日」のまほうの手・かおりが
こっそり書き溜めた「宮」の二次小説を今更公開(四十の誕生日2013/08/18にOPENしました)
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341.朝陽は雨雲の向こう~お姉さん…ありがとうに次ぐシン目線です
昨日4/17はイ・ジュンギセンイル=うちのチェギョンのセンイルなので 本編の少しだけ先のお話ですが 番外編でセンイルデートのお話を一つUP ↓まだの方はどうぞ



秋は 哀しい事や辛い事でいっぱい泣いたけど
シンくんと初雪を見て始まった冬は 沢山の人に優しく包まれて温かで素敵な冬だった

黒猫のJiJiは冬が苦手でいつもあたしとシンくんの間に寝ようと潜り込んで来るからシンくんは邪魔にするの
「チェギョンは俺の妃なんだぞ!解ってるのか?お前のオンマじゃないんだぞ!」
「そんなの解ってるってにゃ~」
あたしはJiJiの前足をピンと上げて返事をさせる
「お前は…」
うふふ
あたしね シンくんの唇が”オンマ”って発すると…なぜだか凄くそわそわするの
シンくんは当然だけどお母様の事を”オンマ/ママ”なんて呼ばないから…耳慣れないっていうか…可愛すぎて似合わないけど…ドキっとする
いつか…あたし達に赤ちゃんを授かったら…
シンくんはあたしの事…내 아이 엄마/ネアイオンマ”俺の子のママ”って呼んでくれるのかな…
照れくさいけど そんな日が来るといいな…


あたしが流産した事実は 公式には発表しなかったけれど 王族には知れ渡ってしまったから ミルやミニョンさんの耳にも入ったらしく 彼女達もお見舞いに来てくれたんだけど
たまたまシンくんが留守中だったもんだから
「俺の留守中に東宮殿に押しかけるなんてどういうつもりだ!」
って 凄い剣幕で…

ミニョンさんは ミルの言った通り 実は王立学校初等部の頃シンくんが皇太孫だった頃から好意を寄せていたのだと打ち明けてくれた
シンくんが皇太子に冊立された頃 父親がまだ幼かった彼に無礼な発言をしたために激怒された先帝から位を剥奪されたのだと知って 父親に非が有ったのだと聞かされても 7歳の頃離れ離れになった父親と7年経って再会した矢先に亡くなったため…知らず知らず逆恨みするようになったのだと…
意識を失って呼吸の止まったシンくんを見て 大変な事をしたと後悔したのに 自分の事を少しも意に介さず あたしを追う姿に嫉妬したのだとか…
本当に申し訳なくて謝りたいのだと言ってたんだよ?
だから 当然シンくんが不在の時を選んで来たわけナイのに… いくら言っても解ってくれなかった
チェ尚宮お姉さんにまで 二度と同じことが無いようにと厳しく叱責してた

シンくんってばミニョンさんの淡い恋心なんか少しも解っちゃいないんだから…
可愛さ余って憎さ百倍って言うじゃん?父親の仇みたいなモンなのに そうとも知らず惚れちゃってた事が 余計悔しかったんだと思うんだけどなぁ…
なんとかチャンスを作ってあげたくて ジュヨンさんとジヌジテ兄弟と一緒に また遊びに来てねと誘ったのは あたしの方だったのに… シンくんはやっぱり ジュヨンさんやミニョンさんが嫌いらしく 東宮殿に入れたくないみたいで…
それでも ホテルのバーでお酒を飲むなんて初めてだったし おしゃべりして笑って ハイタッチして肩組んで…あたしは楽しかったんだけど…シンくんってばまた怖い顔してジテさんの事睨んでた
まあ むやみに人を信じるなという教えを守ってるシンくんにとっては スキンシップなんて特別な人としかしないもんなんだから…仕方ないのかな

あたしはみんなの事 悪い人じゃないと思うし 妃宮って立場の所為でこんな小娘のあたしに遠慮して気遣って表面上優しいだけで裏の顔は………な人が多い中 そうじゃないミルやジュヨンオンニに至っては感謝すら感じる
シンくんにも同世代の従姉兄弟心達に 少しくらいは心を開いて欲しいけど…あたしのことを心配するあまりに過敏になっているんだもの
今は”その時”じゃないんだわ
シンくんと再会して此処へ来るまで色々有ったから あたしにもそれが解る様になってきた
天が全て見ておられて 然るべき時に然るべき人を結ぶ この世はそうやって時を重ねて来たに違いない だから 今は静かに身を委ねるの


シンくんと手を繋いで出掛ける
といっても公務だったり 学校だったり 相変わらずデートなんて出来ない
それでも全然幸せだった

ギョンくんが 大学にガンヒョンを連れて来てくれて 久しぶりに話す事もできた

「私 軽率にお祝いメールなんかしてごめんね
「そんなことないよ~
ガンヒョンからのメール あたしホントに嬉しかったんだよ
沢山の人に羨まれたり期待されたりがっかりされたりするけどね
あたし達を純粋に見守ってくれる友達の存在って 本当にありがたいの
「スニョンとヒスンには 話して無いから」
良かった… 残念なお知らせはしたくない 赤ちゃんがまた来た時に機会が有れば話せばいい

笑って おしゃべりして 食べて また笑って
おばあさまを始め皇室の家族もみんな優しかった
あ゛…シンくんが言うにはおそらく外命婦に情報を漏らしたのであろうその人を除いてね…
でも全然!王族のおじいさん達になんか負ける気がしなかった(笑)

ああ そうそう 車の免許も…もう要らないかな~なんて思ってたけど
シンくんが 気晴らしになるかもと勧めてくれたから 頑張ってみた
「やっぱりやめておけ」
「お前には向いてないみたいだ」
なんて 散々けなされながらも なんとか試験を受けに行く許可を貰い…
3度目の正直でGETしたんだぁ~
シンくんと運転手さん達のお陰だよ❤

クリスマスもお正月も静かに迎えた
ソルラル(旧正月)を前に帰国したヘミョンお姉さまが
「残念だったわね」
とまた泣いてくれたけど 一瞬”何の事だっけ?”と思えたくらい
「もう全然!すっかり元気なんです!
赤ちゃんは直ぐにまた来ます そんな気がするんです」
「そう?良かった…笑顔が見れて やっと安心したわ」
お姉さまとも いっぱいおしゃべりして食べて笑った

「なあ お前最近太っただろ?」
「へっ!?」
「体重 ちゃんと量ってるのか?適当に自己申告してるだろ?!」
シンくんにぐいぐい手を引かれ 体重計に乗せられた
「ほらみろ 公表してる体重より3.5㎏も多いぞ!ファンクラブ会員を…いや国民を騙す気か!?」
「や…やだなそんな大袈裟な…ちょっとお通じが滞ってるだけだよ…」
「だとしたら肌荒れの原因になるじゃないか!」
「や~ん 怖いなぁ…そんな事言わないでよぉ~」
「一般参賀で国民の前に立つのに 3.5㎏も騙せないだろ!
ほら!バレたくなかったら腹筋50回!」
そ…そんなぁ…
「腹筋ぐらいでなんとかなるか?この頬の肉も…」
あ 溜め息吐いた「これは… 緊急ダイエット令 発令だな」
「ひぇぇ~~~」
うそでしょ?!一般参賀まであと5日で何ができるのよ!
お粥とササミ 豆乳 サラダと果物というメニューでお菓子はもちろん禁止!
フラフープと腹筋 小顔エステ…
間に合うかぁ~?
毎晩しっかりお腹とホッペを摘まんで確認する旦那様…とほほ
ただただ甘やかで温かな幸せに浸った結果がこれかぁ~

でも 一般参賀が終われば春の足音が聞こえてくるんだよね~
梅 桃 桜に山茱萸(サンシュユ)連翹(レンギョウ)の咲く季節…
観梅会や観桜会今年も有るのかなぁ…それよりも…
봄꽃 축제(ポムコッチュッジェ/春の花祭り)に行きたいな~
キムパ(海苔巻き)や花餅をいっぱい持ってさ…
あ゛…ヤバイ…
食べ物の事考えるのはヤメヤメ!


くすくすっ 笑ニヒヒ笑 今日もありがとうございますカムサハムニダ

ちなみに 私の記憶が正しければ…
シンくんは父上のことをアバママ 母上のことはオマママ
おばあさまのことはハルマママと呼んでいらっしゃったかと思います
王子が王を呼ぶ呼称=아바마마/アバママ
王子が王妃を呼ぶ呼称=어마마마/オマママ
韓国では家族でも子供の名前で○○ちゃんママって呼び合いますよね
日本でも学校や幼稚園なんかではそう呼び合いますが
私はだいたい”かおりさん”と自分の名前で呼ばれます
私自身が極力相手の名前で呼ぶようにしてるから
でもまあ今のチェギョンは…シンくんに 妃宮でもチェギョンでも無く
”俺の子のママ”って呼ばれる日を思うとそわそわしちゃうようです(笑)


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344.ユンノリ~「なんで泣くんだよ 笑うとこだぞ?」げ なんだよ皆 しんみりするなよな