234.バチェラーパーティーⅣ~ショックって… なんだよ?!そんな風に思っていたのか? | かおり流 もうひとつの「宮」

かおり流 もうひとつの「宮」

「チュ・ジフン&イ・ジュンギな毎日」のまほうの手・かおりが
こっそり書き溜めた「宮」の二次小説を今更公開(四十の誕生日2013/08/18にOPENしました)
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「ぷはっ! んもう!ナニするのよ!言い返してやりたかったのに!」
あたしはシンくんに食って掛かる
あれ?今シンくん…ザマーミロって言った?
ザマーミロってどういう意味なの!?って聞きたかったのに
彼が言った次の言葉に クラクラしちゃった////

「무엇? ”내가 갖고싶어서”라고?/ムォ?”ネガ カッコシッポソ”ラゴ?
何?”私が欲しがったの”とでも?」

「は…ぃ~~~っ?」
今… ほ… 細めた瞳の端から… キランって ほ… 星が飛ばなかった?
ぃやぁ~~~っ…(//ん//)
ほ 欲しがってなんかナイしっ!!(゙ `へ´)ノ
もぉ なんでそんな…意地悪言うのよぉ~~~?

「可愛いよチェギョン そういうセリフはほかの男に聴かせるな 俺だけに言え」
うはっ(//―//) …もう この人はぁ…

ファスナーをあげ 肩を撫で 髪の乱れも整えてくれる
「恥ずかしかったのか?気にするなよ俺達夫婦なんだから
でもまぁ 悪かった これからは気を付ける」
うふふっ また夫婦なんだって言う~
それでも気にするよぉ~
ホンット我が道を行く王子病で 人目なんてお構いなしなんだからっ!
ちょっぴり睨むと くくくって 声を殺して喉の奥で笑ってる あはは


キチンカウンターの奥で あたし達が笑い合ってると ギョンくんが来た
「こんなとこで何笑ってんだよ~ 気持ちわるいなぁ 最近皇太子夫妻はすっかりバカップルなのか?」
カウンター越しにそう言う彼に
「お ソ・ジテが告げ口しに言ったか?」
シ…シンくん!しれっとそんな顔してナニ言うのよっ!って焦るあたしを余所に ギョンくんはキョトンとする
「何の話ダヨ
いいから早くこっち来いよ 写真撮ろう」
と カメラを掲げる
ホッ 聞いてないのか…
「馬鹿だな 話したことも無い相手に ソウイウハナシ するもんか」
な!解っててあの台詞なの?!
もぉ…なんか最近王子病がパワーアップしてない?

シンくんはあたしの手を引いてみんなの方へ行こうとした
でも ねぇ ちょっと待って まだ聞きたいことがあるの!
「ねぇシンくん ”ザマーミロ”ってどいういう意味?」
「は?なんでそんな事を俺に聞くんだ?」
「だってシンくんが言ったわ ”ザマーミロ”って」
「オンジェ?/いつ?」
「い 今言ったじゃないっ! ソ・ジテさんの前でキスしたあと…
と… 二年生の時の芸高祭でも言ったわ?
後夜祭で踊ったあと…あたしにキスして ”ザマーミロ”って…」
本当に忘れちゃってるのか そんなこと言ったか?とばかりに怪訝な顔をする
「そうだったか?随分前の事蒸し返すんだな…」
気難しい顔をして暫く考えていたシンくんが 合点がいったというような顔をして
「はぁ~ん」
といった
「知りたいのか?」
何なのよその余裕の流し目!ムカつくっ!
「だって…傷つくわ?
キスしといて”ザマーミロ”なんて あたしを恥ずかしがらせて楽しんでるみたいじゃない!
あたし 傷付いたのよ?あの時…
踊るのは必死だったし 転びそうになるし あんな大勢の生徒や先生達の前で大っぴらにキスされて すっごく恥ずかしかったのに ”ザマーミロ”なんて言うから…
まるであたしのこと 自分の所有物だと見せしめられたみたいで…
凄くショックだったの!」
「見せしめって…ショックって… なんだよ?!そんな風に思っていたのか?」
「あんな場面であんな風に言われて どう受け止めろと?そうとしか…」
「ちがう!あれはお前に言ったんじゃない」
「えぇっ?じゃあいったい誰に向かって言ったっていうのよ?」
「さっきはソ・ジテが見てただろう?あの時も見てたんだよ」
「はぁ?ソ・ジテさんが?」
「違う!ミノだ お前のクラスのイ・ミノ お前ホントに知らないのか?」
「な…何をよ?」
「はぁ… いい お前は知らなくていい」
「なんなのよ!もういい!ミノに聞くから!」

シンくんをキッチンに残してみんなと一緒に楽しそうに笑っているミノの方へ行こうとしたら ガツッと腕を掴まれた
「안돼! 절대 안돼!/アンドゥエ チョルッテアンドゥエ!/ダメだ! 絶対ダメだ!」
なあに怖い顔をして…
あたしを腕の中に引き戻してまで阻む必要があるの?
「なんでよぉ…だったら シンくんが教えて?」
ちって舌打ちしてあたしをチラリ
「笑うなよ?」
なあに?笑うような事なの?
「イ・ミノがお前の事好きだってのは結構みんな気付いているのに… お前本当に解らないのか?」
ミノがあたしを好き?て… 何それ…?友達だからじゃなくて…?
小さな溜め息を吐いたシンくんが言った
「所有物っていうと聞こえが悪いが その部分に関してはあながち間違いでもナイ
ヤツと目が合ったから お前はもう俺のもんだから手ぇ出すなって… 見せつけてやったんだよ」
「へ?それって…どう言うこと?
だってあれは高二の芸高祭だよ?結婚前の事だよ?あたしのことなんか… え??」
「忘れたのか?済州島で俺がイ・ミノの腕を捻り上げた事
あの時だって お前にちょっかい出すアイツが気に入らなくて警告したのに まだお前に色目使ってやがったから…」
「うそ… でもそれじゃなんか…」
「そうさ 嘘みたいだろ? でもそうとしか思えないじゃないか そうなんだろうよ」
何いってんのシンくん 他人事みたいに…

「あ~も~ 何やってんだよ皇太子夫妻~ はやく来いよ~!」

ギョンくんに途中で遮られちゃったんだけど… 結局
シンくんがさっき言った事を整理するとしたら… 結婚を決めた頃から 独占欲でミノに敵意を抱くほどあたしの事 意識してた って事にならない?
やだ… なんか 嬉しいかも
シンくんはあたしを振り返らずにギョンくんに歩み寄り カメラに手を伸ばした
もしかして…照れてるのかな…?

思い思いに写真を撮ったり 集合写真を撮っていたら ミルさんがそっとあたしの腕を取った
「チェギョンオンニ ケンチャナヨ?」
「さっきは有り難う
でも 知らなかったとはいえとんでもない事になるところだったわ」

背の低いミルさんが あたしにピッタリくっついて耳元で囁く
「私 ジュヨンさんって嫌い」
「そんなこと… 言うもんじゃないわ?」
「あんなにオンニのこと責めなくたって 当事者の皇太子殿下の奥様なのに!
殿下が仰った通り きっと皇太子妃になれなかったからやっかんでるんだわ」
「そんなんじゃないわよ… 彼女は医学部だから きっと深刻なアレルギーに無知なあたしが許せなかったんだよ」
「医学部だからって!…」
シッ!あたしは唇に指を立てて首を振る
「あたしは大丈夫だから もう止めよう?ね ミルさん」
悪口は嫌い…言ってる傍から哀しくなるから
それでも ついカッとなって口にしちゃうときも有る
でも今は とてもそんな気になれなかった
だけど…
ミルさんが先に口にしたからミルさんの意見になったけど
あたしが口にしなかっただけでそれはあたしの胸の奥にある気持ちだったのかも…
口先ではジュヨンさんの事悪く言っちゃダメだとか言いながら…
心のどこかでミルさんの言うように思っていたのかも知れない

そんな風に卑屈になっているあたしに シンくんはやっぱり優しくて
こんな風に愛して貰える資格があたしにあるんだろうか…
ジュヨンさんやミルさんみたいに 王族や財閥の令嬢としてしっかり教育を受けてもいない
マナーも言葉遣いも 何もかもシンくんに教えて貰ったし 未だにいつも助けて貰ってばかり
皇室の仕来りや歴史にも疎いし 外命婦の奥様方や御嬢さん達に 友達どころか知り合いも居ないんだもんな… オンマとスジさんしかね…

 

 

 

 

今日もありがとうございますカムサハムニダ
大変なことになって… すごく焦ったのち ちょっと嬉しかったり…
でも なんか気分の晴れないチェギョン…
続きは1/12(月)→235.感情と本能~解んない ちっとも解んないし 解りたくもない

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