Love is revolution 1~シネちゃんにはナイショ~ ねっファン♪ | かおり流 もうひとつの「宮」

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「チュ・ジフン&イ・ジュンギな毎日」のまほうの手・かおりが
こっそり書き溜めた「宮」の二次小説を今更公開(四十の誕生日2013/08/18にOPENしました)
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きらきら初めての方は はじめまして から順に読み進めて読みくださいね(順番にリンクしてます)

昨日の本編→95.皇子の気持ち~手放そうと決めた筈の熱い感情が胸にこみ上げて甘く疼いた
コチラは70.トライアングルラヴレボリューションⅡ~周りからの視線が痛くて居心地が悪かった に次ぐ久々ファン目線のお話ですきらきら
放置していたファンの恋物語の続きも ボチボチUPしてみようかなと…titleを考えてたんだけど 思いつかなくて でもやっぱ 乙女っぽいファンくんを男らしく変えちゃう 恋って革命かも…という感じでこのタイトルですかね… 不定期でUPしますね
お話は重複しますが 本編のシン目線やチェギョ目線をファン目線で語る部分も有ります
※二部まで一旦完結と成っています まとめてお読みの方は目次からどうぞ
「Love is revolution」


シネから電話で ウネが急変して入院したから…しばらく会わないと言われて
何度電話しても出てくれず チェギョンが保健室で泣いた日の放課後カフェで 「許嫁が居るからお付き合いなんてダメ」って言われて動揺してると聞き 家まで送ってった帰りに 病院に戻った
やっとシネに会えた…ウネは集中治療室で沢山機械を付けられていて 抱き締めたシネはすっかりやつれてて…

あれから毎日ウネとシネに会いに病院へ通った
ウネが普通の病室に移動できるくらいに回復して 無理して笑ってるんじゃないのがわかるようになって やっとシネも心が落ち着いてきてウネと三人 病室でうっかり笑い声をあげて慌てて口を押さえる俺達だったのに…
一難去ってまた一難…
「ファン…私達今度こそダメかも…」
「はっ?!今度は何なのさ?!」
「皇太子殿下の…お妃候補になっちゃた…」
「えぇっ!?」
シンは自分の事聞かれもしないのに話したりしないから もちろんお妃候補がどうのなんて話初耳だったし… なんの冗談かと思ったけど…シネは大真面目で…泣きそうに成ってて…
聞けば王族や財閥がこぞって娘を妃候補として履歴書を贈った中の最終候補に残ったらしい…
シネん家が韓国に何軒も百貨店を展開してる財閥なのは知ってたんだけど…王族だったとは知らなかったな…
「でも…シンには好きな子が居るって…ユル兄さんが…」
でもそうだった…
確かその子が好きだと言うなんて その子を困らせるだけだと決め付けてるって ユル兄さんにさえ絶対認めないって言ってた…
ユル兄さんの部屋でエッチなビデオ観た日…好きな子が居るって俺らに話したユル兄さんの事 すっごい怒ってたっけ…(44.ペントハウス~君こそシろよ!本当はシたいんだろ? ~ 46.ユルの部屋から帰った夜~お前かなり変だろう?俺は自分を嘲笑った

シネを候補から外して貰う為にも 俺はとにかく シンを観察して シンの好きな子を突き止めようと思ったんだ…
案外簡単だった…
だって意外にも しょっちゅうその子を見詰めてるんだもん…かなり重症…
だけどさ… ずっとひた隠しにしてきた理由は好きな子の為だけじゃ無くて… 俺のせいだったんだ!∑(´д`lll)
俺はシンに最近矢鱈冷たくされる理由に納得(>_<)
そう
シンの好きな子がチェギョンだと気付いた時は本当に衝撃だった…
だって俺…チェギョンの事おぶったり病院に連れてったりして 妊娠させたなんて噂されて…
きっとシンにとって俺って凄いムカつく存在だったんじゃないかって… めちゃめちゃ焦った(´□`。)


「俺解っちゃった シンの好きな子」
そう言った時のシンの顔…( ´艸`)
「俺を脅迫する気か?!」って凄い剣幕だったっけ…
「脅迫だなんて…簡単なことだよ チェ・シネを最初に候補から外して?」
俺がソコまでやっと言ったのに シンは何事も無かったようにジッパーを上げて 無言で手洗い場へ移動した
「シン!無視する気?」
「ふん…解ったとか言いながら ホントは解って無いんだろ 脅かしやがって」
シンったら平然としてる…( ̄へ  ̄ 凸 くっそ~!言ってやる!
「シン・チェギ…」
俺がチェギョンって言い終わる前に シンの手が俺の口を塞いだ うげっ!( ̄ー ̄;
「…んもう…手…洗ったんだろうね~?」
口を塞がれたままモゴモゴとそう言ってシンを睨む俺に あのシンがはにかんで
「あ… 洗ったさ ほら…」
ってハンカチを見せるのには驚いたけど笑っちゃった(≧▽≦)


その放課後 撮り貯めたビデオを証拠として見せてあげようとシンに声を掛けた
去年の初雪の日 シンが一人で車に寄り掛かって雪を見てた漢江の公園の駐車場近くだけど人気の無い場所に車を止めて 嫌がるシンにコレだけは観てよと とびきり色めき立ってるシンの動画を見せたら… あのシンが真っ赤になって
「今後俺がどんな顔をしてアイツを見ていようが…決して他言するな」
なんて…ホント素直じゃないんだよなぁ…(^~^)

その時はまだ許嫁がチェギョンだと知らなかったから 凄く可哀想だと思ってた
でも…記者会見でチェギョンの名前を口にするシンを見てビックリしちゃった

「僕には許嫁が居ます
…僕の許嫁は確かに同じ芸術高校の二年生で…美術科に在籍するシン・チェギョンさんです
彼女は…僕の祖父と 彼女の祖父… お二人がお決めになった僕の許嫁で …僕の十八歳の誕生日に婚儀を挙げる予定で…
公表するのが早いと申し上げた理由ですが…
彼女とは……これから愛を育みたいと… そっとしておいて下さらない方が…
…申し上げにくいのですが……僕の元へ御嬢さんを嫁がせたい方が多い…と…
…こんな事を言うと皆さんからヒンシュクを買うのではないかと…」

あんなにきっぱり公表したから てっきりチェギョンの事好きだと認めるのかと思ったけど…そうじゃ無くて…俺の一存で決められないんだ…なんて言うし…
ホントシンって立場も内面も とにかく普通じゃ無いんだよね…
そのくせ
俺がインとギョンの前で少しでもチェギョンの話するとムスッとして睨むんだもん
お昼も一緒に食べようって何度も誘ってみるけど嫌がるんだよね…
でも俺が思うに…顔に出るのが嫌なんだろうな…
チェギョンの事見てるシンってホントに 普通の(あ…顔は全然普通じゃなくて半端なく色っぽいけど)恋する男子高校生なんだもん…
今までの寡黙なイ・シン殿下のイメージは 間違いなく壊れるよね クスクスッ

俺はチェギョンに恋してるシンの事 今まで以上に好きになったってのに シンはこれまでの恨みを晴らすつもりなのか意地悪ばっか言うんだ
妃候補から婚約者を決定するパーティーだって どうせチェギョンを選ぶくせに「チェ・シネはまだ俺の妃候補なんだぞ」なんて言っちゃってさ…


「ウネ 今日はご機嫌だね♪」
病室に入ったら一人ベッドの上で鼻歌歌いながら少女漫画の月刊誌を捲ってるウネ
「うん♪検査の結果が良くて もうすぐ退院出来そうなの!」
「そっか じゃあ三人でお祝いしなくちゃね」
「そんなのいいよ~ それよか… ファンに頼みが有るんだ」
雑誌を閉じてテーブルの脇に置き マグカップの飲み物を啜るウネ
「頼み?俺に?」
コクコクっとうなずく…なんだ?
「シネちゃんさ あたしになんにも言わなかったんだけど…家政婦さんから聞いたのよね…
お父さんとお婆ちゃんから 宮家に履歴書送られちゃったらしいじゃない…皇太子殿下のお妃候補として… ってそれは知ってた顔ねファン… まあそりゃいいけど?彼氏なんだし話すよね
お父さん現実的だから いつ死ぬか解んないあたしの事はもう諦めちゃってるし
シネちゃんあたしのせいでお父さんとお婆ちゃんと年々拗れていくんだよね…」

は?嘘ダロ… 自分の娘のこと諦めたりするもんか!
でも実際… ここに通ってても 家政婦さんには毎日会うのに 母親には一度しか遭遇していないし 父親には会った事無い… 俺が居ない間に来てるとは思うけど…

「そんな顔しないの♪あたしは平気だから
それよりシネちゃんよ…
あたしの事諦めきれずにずっとあたしに付きっきりだし… 皇太子殿下のとこにお嫁に出してしまえってなもんよ… うちのお父さんちょっとズレてるから…」
や…それがホントならズレ過ぎだよ…そんなこと無いって…
「富と名声なんて言うけどさ…ファンの家もそうでしょ?お金は有り余ってるくせに…
次は娘をダシに名声を…っていうかホント百貨店いくつも持ってるし もう充分有名だろうにね…
ナニがしたいんだか…王族としての地位でも上げたいのかな? どうせ娘二人だし あたしは長くないし…無駄な努力よね… 
とにかく…ファン…あたしは良いから…シネちゃんをしっかり掴まえてて
皇太子殿下ほどじゃ無くても ファンの家となら充分良縁だもの
なんなら 手出しちゃっても良いよ~ うふふ 妹のあたしが許可しちゃう~っ❤」
ヤケに元気いっぱいのウネ…
「ウネ…」
「もう…そんな顔しないの! 今すぐ死ぬかもと思ってたのに ファンが毎日来てくれたから元気になったんだよ? ホントに ありがと!
シネちゃんの事ちゃんと頼んだからね♪」
わざと明るく振舞うんだね
ホントに… 数週間前死にかけたとは思えないし… ハタチまで生きられないなんて…

「どうしたの?なんの話~?」
「シネちゃんにはナイショ~ ねっファン♪」
ケラケラ笑うウネ いつまでもこうして笑って居て欲しいのに…



 
l今日もお読み頂き ありがとうございますキラキラ

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学校次のお話は本編 明朝8:18:18→96.繰り返す運命~貴方ってつくづくついてないのね
このお話の続きは→Love is revolution 2~それが俺達の望みなんだ… ただそれだけ…