宮里藍ちゃん!おめでとう! | F日記

宮里藍ちゃん!おめでとう!

 ◆米女子ゴルフツアー エビアン・マスターズ最終日。藍がプレーオフを制
し、涙の初Vを決めた!
首位と1打差で出た宮里藍(24)=サントリー=が5バーディー、2ボギーの
69で回り、ソフィー・グスタフソン(スウェーデン)と14アンダーで並びサ
ドンデスのプレーオフに突入。最初のホールでバーディーを奪い、米ツアー日本
人史上6人目の優勝を、史上最年少で達成。本格参戦4年目、83戦目でついに
初勝利を挙げた。

 4年分の涙があふれた。グスタフソンとのプレーオフを制し、藍がついに米ツ
アー勝利にたどり着いた。最初の18番で1メートルのバーディーパットを沈め
決着をつけ「遠回りじゃなかった。4年はあっという間。それが私の初優勝への
時間の進み方だっただけ」。上田、宮里美、有村ら後輩にグリーン上で祝福され
ると、それに応えるように「イエス!」と絶叫。両手をエビアンの空に突き上げ
た。

 樋口久子、岡本綾子、小林浩美、福嶋晃子、平瀬真由美に続き日本人史上6人
目となる米ツアー制覇を目指し、首位に1打差からスタートした最終日。前半
8、9番で連続バーディーを奪い首位ターンを決めると、11番では8メートル
のバーディーパットを沈めガッツポーズ。最終18番で4メートルのバーディー
パットを沈め、14アンダー。2位に1打差をつけホールアウトした。プレーオ
フに備え、黙々とパッティンググリーンで練習に集中した。グスタフソンのバー
ディーパットが入ると、耳をつんざくようなギャラリーの悲鳴と歓声。その瞬
間、藍の表情に力がこもった。

 2006年2月16日の米ツアーデビューから1256日。それは長く苦しい
ものだった。国内で挫折を知ることなく成長を続けた藍。日本中の誰もが米ツ
アーでの活躍を疑わなかったが、強豪ぞろいの米ツアーには試練が待っていた。

 手が届きそうで届かない優勝。07年後半からはドライバーショットが真っす
ぐ飛ばなくなるという、それまで経験のないスランプに陥った。あまりの不振に
泣きながら大会を棄権したこともあった。フォームの映像チェックも断ち、ただ
ただ球音に耳を澄まし、感覚を研ぎ澄ました。

 今季は14戦で予選落ちなし、トップ10入りが7度という安定感を見せてい
る。「これまでの経験を生かして、今は100%試合に集中できている」とメン
タルでの成長を実感している。自信を取り戻し、飛距離も取り戻した。以前から
お尻の筋力が弱いと指摘されており、オフの間は下半身を中心にトレーニングを
積んだ。その結果、スランプに苦しんだ07年に239・9ヤードにまで落ちた
平均飛距離が今年は257・2ヤード。昨年から14ヤードも伸びた。

 「メジャーが控えているので、気持ちを整理して頑張りたい」。次週は全英リ
コー女子オープン(30日~8月2日、英ロイヤルリザム&セントアンズG
C)。このまま一気にメジャータイトルも奪いにいく。(C) 報知新聞社
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Takeshi Fujimura