生きること(3) | 武頼庵(空手道信愛会会長)のブログ

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 前回の続きです。


 では、なぜへとへとになるまで自分を追い込むのか?
 
 私だったら、自分に自信を持つことが難しいからである。

 なぜ、自分に自信を持つことが難しいのか?

 人の評価に依存しているからである。
 違った言い方をすれば、人の評価に依存するように幼いままに都合よくされてきた、育てられてきたと言っていいと思う。
 つまり幼児性を持たされたままに育てられた。
 お前は俺に頼ることで生きていける。俺に背くことは生きていくことが難しくなる、というメッセージを聞き、それに従ってきた。
 お前が俺から自立していくことは、俺の恩に背くことであり俺を裏切ることである。
 結果的にこのメッセージを受け入れてきたのだと思う。受け入れることを選択し決断したのだと思う。そうすることが生きていく力の無い幼いときには必要だったから。そして、それを強いてきたのは依存的な人なのだと思う。それが親であれ、親に代わる人であれである。

 俺に応えろ。俺の言うことだけが正しくそれだけに従え。
 そう言われてきた人は自分の部下や子どもにそう言う可能性はある。そう言うことで、上から言うことで自信を得ようとする。しかし、部下や子どもがそれに応えなければ怒る。自分に応えないことは、その人にとって存在が否定されたと同じくらいのことであるから。

 俺に応えろ。俺の言うことだけが正しくそれだけに従え。
 なぜそう言う必要があるのだろうかと自分で自分に問い始めることは自分を生き始めることの第一歩。ただ、目の前にはとてつもなく大きな壁かあるいは高い山ががあるように見える。でも、それは偽りの壁や山であるかもしれない。
 自分で考え、自分で選び、自分で行動し、その責任を取っていく。小さな一歩でいい。一歩どころか1㎝進めるだけでいい。その1㎝を、今までの経験で身につけた思いや感情が自分を責めることがあろうとも、自分で進んだということを大切に受け取る。
 人に頼っていい。頼る人は心理的に自立した人がいい。
 自立した人は自分の幼児性を知っている。
 自立した人は自分の依存性を知っている。
 自立した人は自分の自己中心性を知っている。
 自立と言うと経済的自立を強調する傾向があるが、それも大事だが、今は心理的に自立している人のことを言う。経済的な自立が心理的な自立を保証すればいい。でも、ずれていることがある。


 以下次回。

 ごきげんよう。



        武頼庵
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