コンプガチャは違法?2 | 仕事の覚書き

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メモメモ

前回は、コンプガチャに纏わる社会問題を簡単にご説明しました。

ニュースなどで読まれた方は、比較的事実報道ばかりであるため、実際に遊ばれている方や、ご家族あるいは自分の身の周りで多額の請求を受けたような人を除けば「ふーん、そうなんだ…」みたいな記事に受け止められたのではないでしょうか?

…が、結構この「コンプガチャ問題」。オヤジが、ガチャコンプ並みにはまっている社会系ブログ(興味のある方はどうぞ苦笑⇒ BLOGOS)では結構侃々諤々(かんかんがくがく)素人からライターあるいは弁護士などのプロも混ざって結構過熱気味に盛り上がっているのです。

泥沼のような勝算無き懸賞ゲームコンプガチャを科学する
コンプガチャ問題で浮上するRMT業界と中国ゴールドファーミングの関係

闘うコンプライアンス(景表法違反で御社は闘いますか?)
闘うコンプライアンスー景表法違反で御社は闘いますか?その2
闘うコンプライアンス-敵は行政だけではない(景表法問題)

ソーシャルゲームに期待される『狂』と『法』のバランス

これらの記事もほんの一部分なのですが、いかんせん、素人同然の記事も多いので適当な部分を抜粋してリンクを掲載した次第です。記事だけでもいろいろなのですが、これらの記事に付されているコメントを読めば、受け手読み手にとって受け止め方が実に多様であるのが解かります。
興味のある方は是非目を通されることをお勧め致します☆

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オヤジはこの中でも、法律の理念や意図するところには該当するものの、規制対象と解釈されるかについては微妙(すなわち違法ではない)というスタンスです。
しかし、企業の社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)の観点からは、いたずらに利用者の射幸心を煽り、月に何万円もの課金を課すようなビジネスが正道である筈もなく、許容範囲を超えていると言わざるを得ません。

そんな中で、わたしが断言したのは「株を持っている人間はすぐ売れ!」と言うことでした(苦笑)
実際にそんな発言をしてから一週間もたたないうちに、これらの SNS 系企業の株はストップ安を記録しています。

なかなか方向性が纏まらない SNS ゲーム業界でしたが「株安」は一番効果的です。何故なら、創業者利益とも言える巨額の資産は株式上場という市場価値から生まれているためです。
多分、株価暴落のニュースを受けて、彼等はそれぞれ「そろばん」を弾いて自分が失った評価額の大きさを実感したに違いありません。

結局、社会問題の大きさに株式市場が反応したため、かろうじて命を取り留めた SNS ゲーム業界ですが、一番恐れるべきことは一般消費者のレッテルです。
一般消費者に去られてしまっては、これらの企業は存続が不可能なわけです。
いずれにせよ、業界の中で「法律で規制されるまでとことん設けよう!」みたいな、法律と金儲けの2極でしか物事を捉えておらず「消費者」や「社会責任」そして「株式市場」という「見えない手」の存在が見えなかった「極右派」は、ここで消え去ったわけです(苦笑)

「よいしょ」する訳ではないが、サイバーエージェントは比較的そのバランスが良いと言えます(苦笑)

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で、何が言いたかったの? というところですが

それは、コンプライアンスの重要性と企業経営のバランスです。そしてそれにはきちんとしたビジネスに絡む法律の知識が重要であるということ。そしてそれは今の世の中では、技術者だからと言って避けられない状況になってきているということです。

今回のこの「ガチャコンプ」には「射幸心を煽る」といった法的要素が絡んでいるだけでなく、RMT(Real Money Trading)と称する裏取引市場に纏わる社会問題などいろいろな要素が絡んでいます。

ここまで説明しなくても「ピン」と来る技術者は気が付いていると思いますし「ピン」と来ない技術者はまだ分からないと思いますので、説明しますと…

例えば、この SNS ゲーム市場で「アイテムに ID を振る必要があるか?」とか、運用におけるパラメータチューニングの問題、このような仕様や実装に関わる詳細を決める際に、法律に関する知識が求められている訳で、知識すらなかったら適切に決められないでしょ!ということです。


Mobage がもし米国で今回と同じような状況にあったなら、どうなってると思いますか?

連邦法がどうだの州法がどうだの細かい法律論を除いて下さい。答えは、多額の課金請求を受けた消費者の代表訴訟を受けて、陪審員による裁判のもと天文学的な多額の賠償請求を受けて倒産するのがオチ(苦笑)

日本の常識は海外の非常識。しかし日本の常識に理があるならば、それはチャレンジしてみる価値はあるでしょう。
しかし、日本でさえ(CSRが問われる等)理がないものを海外に持っていこうなんて、単なる無謀に無駄としか思えないんですけどね…

投資は正常な経済活動であるのに対して、投機はギャンブルと言われます…

でも投機は違法行為ではないので、自ら投機をしたいと言うのであれば、それは自由なのですが…

正しい世の中の知識そして正しい法律の知識があった方が、結局は、企業としても無駄なお金を使わなくても済みますよ…ということです。
そのためには、企業も上層部を含め、まずはその辺りのバランスを取る必要がありますし、従業員にも啓蒙推奨すべきです。
そしてキャリアアップを狙う個々の技術者にも当然、自らキャッチアップすることをお勧めします。

その題材として現在進行中のこの「コンプガチャ問題」は格好の材料です…と

それを言いたかった(苦笑)
巧く話が纏まらず書きなぐってしまいスンマソン(苦笑)
読み辛いところが多々あることは今後の反省点とします。

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わたしのブログを読んで少しでも皆さんの参考になってくれれば幸いです。

あと読者募集中です(笑)
やはり読者が多い方が書く方のモチベーションも高まります。
ご迷惑でなければ「読者登録」ヨロピコっす(苦笑)