パレードへようこそ | Let's watch a movie, shall we?

Let's watch a movie, shall we?

外国映画専門
映画は娯楽のみにあらず

感じることは人それぞれ、それって素晴らしい

2009.02.16~ Blog開始

原題:Pride(2014年)

評価:★★★★★
【STORY】
マーガレット・サッチャー政権下の1984年夏、ロンドン。炭鉱労働者のストライキの報道を見たマーク(ベン・シュネッツァー)は、彼らを救済すべく仲間たちと募金活動をすることに。しかし、ゲイとレズビアンの活動家グループであるマークたちが必死でかき集めた支援金を受け入れる炭鉱団体はなかった。それでもマークたちはめげず、労働者たちに直接寄付金を渡すためロンドンからウェールズへ向かう。(シネマトゥデイ)

【CAST】
ビル・ナイ
イメルダ・スタウントン
ドミニク・ウェスト
パディ・コンシダイン
ジョージ・マッケイ
ジョセフ・ギルガン

etc,,,

イギリス製作によるマーガレット・サッチャー政権下で起きた実話が、1980年代の名曲をバックに描かれるレズビアン・ゲイ映画。

ストライキ中の炭鉱労働者支援に立ち上がったロンドンのLGSM(ゲイとレズビアンの活動家たち)の若者たちと、ウェールズの炭鉱労働者の交流をつづる感動作。


イギリスの監督は、第63回トニー賞にて監督賞を受賞したマシュー・ウォーチャス。本作は2014年5月に開催された第67回カンヌ国際映画祭の監督週間で上映され、クィア・パルムを受賞した。

もう涙涙、素敵な映画を放映してくれた映画天国に感謝!!

世間はどうしてこんなにもマイノリティに厳しいのでしょう?好意的な人ももちろんいるけど、拒絶する人もいるわけで。何で分かり合えないんだろうって悲しくなりました。

今でこそ理解は深まっていますが、こうして闘ってきた人がいてのこと。



集会で“Bread and Roses”を歌いだすところは涙があふれてきて大変でした。

マークが「人生は短いんだよ」って言ってるところは本当にそうだなって思って、こそこそ生きる必要なんて本当になくて。マークが若くして亡くなってしまったのも残念。

ジョーはずっと自分がゲイであることを家族に隠していて、それは家族が理解して受け入れてくれないだろうと思っていたからでもあるんだろうけど、悲しかった。

ずっと故郷のウェールズに帰れなかったゲシンが16年越しにお母さんと和解できたようにいつか仲直りできるのかな。



変態といわれてもめげずにその言葉を使ってまた強く活動を続ける姿には心打たれる。また村の人々がゲイバーに行ってみたり、菜食主義について勉強してみたり、それぞれの方法で理解を示してくれるところが良かった。

クライマックスのパレードは涙が止まらない止まらない。

記者が「同性愛者と会って奇妙に感じませんでしたか?」と質問を投げかけるんだけど、「なにが?」って一蹴するのもまた良くて。

これからも理解が深まって、手を取り合っていける世界になることを願ってやみません。


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