なかなか空いている機会に恵まれなかったが、その日、さか井は営業していたのである。
気さくなおかみさんと口数少ない実直な大将、常連客のお洒落な座布団店14代目、狭い空間ながら心地良い会話を楽しみ、できたての鯖寿司をいただく。
腹の部分と背の部分では味わいが全く違う。
生のいい鯖だけを使って作られる鯖寿司がこんなに美味しいということを味わせてくれるお店は京都に寿司店は数多くあれどほとんどない。
山椒のかけられた赤出汁も一緒にいただく。
私的に京都一だと思う鯖寿司を味わえて私は幸せだったのである。
ちなみに鯖寿司はお土産ではなく、店でできたてを食べるべし。