マンダリンオリエンタルホテルで午前7時の朝食を | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

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こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

日曜の朝である。
9時から仕事なので、シャンパーニュは開けられなかったが、日本橋三越前のマンダリンオリエンタルホテルで一人でゆったりと朝食を…と洒落こんだ。
朝7時だと店内は人も少なく静かでゆったりとできる。

香港のマンダリンホテルは大好きでスタッフとは皆お友達になってしまったが、ここはまだあまり馴染みがない。

でもさすがにマンダリンホテルである。
さりげないサービスが心地よく見えない所でのサービスがゆき届いていた。

窓からの眺めがいい所に通され、そのスペースは私だけの貸し切りとなってしまった。
朝7時のマンダリンホテルはいい。

コースメニューはビュッフェになっている。
二種類のコースの違いはこだわりの卵を使った料理をつけるかつけないかの違いだったので何となく今日は卵料理をつけないでお願いしてみた。



最初にオレンジジュースと黒酢の飲み物を持って来てくれた。
コーヒーをお願いして、料理を取りに行った。

料理の種類はとりわけ多くはない。
自家製らしいハムとモルタデラソーセージとスモークサーモンをまず皿に取った。
サーモンの横にはルビー色のパンプルムースとカシスを置き、サラダにはグレープフルーツのドレッシングとバルサミコをかけた。

バンはまだ焼き立てのクロワッサンとバン・ド・ショコラとカスタードパイを取った。

チーズもあったので、ブリーとカマンベールとエメンタールを少々取り分けてみた。

白い皿の上にたくさん載っている。

色合いも朝らしくて何か楽しい。



ヨーグルトはフランボワーズ味のものがあったのでそれにした。

ミネストローネの入っている器の前にソース・ジェノベーゼがあったのでスープに少し入れてみた。

さすがにマンダリンだ。

何と蒸篭がおいてあって中にでき立ての焼売と肉饅頭が入っている。

思わずそれも皿に取ってしまった。


このお店はジュースも飲み放題のようだ。

美味しそうなマンゴージュースがあったので、それも持ってきた。


さて、一人だけだが朝食の始まりだ。

奥のテーブルでは10人ほどのヨーロッパ人の大家族が厳かに食事をとっていた。

37階の窓から差し込む朝の光に私も祝福されながらフォークとナイフを掴む。

まず2種類のジュースを口に含んだ後、フランボワーズのヨーグルトに蜂蜜を少し垂らして食べる。



次にハム類をつまんだ後、クロワッサンを契って食べる。

このホテルのクロワッサンは東京のホテルでは一番美味しいと思う。

朝食用は小ぶりに作ってあるが…



冷めないうちに点心に手を伸ばす。

さすがに香港系のホテルだけあって手抜きをしていない。

焼売も肉饅頭もジューシーで美味しい。

これだけ何個も食べてもいいくらいだ。



ミネストローネには豆や野菜がたっぷり入っている。

ソース・ジェノペーゼがとてもいいできだ。

ミネストローネにとてもよくあっていて滋味深い。



サラダとフルーツに手をつける。

サラダとフルーツにグレープフルーツのドレッシングとバルサミコがとてつもなく合っている。

すこぶる後味も爽やかだ。

メロンもあったがこのサラダにはこのフルーツ達が一番相性がいいと思った。



最後にパン・ド・ショコラとカスタードパイに手をつけた。

パン・ド・ショコラのショコラが相変わらず美味しい。

いいクーベルチュールを使っている。

次にカスタードパイを食べてびっくりした。

カスタードクリームに風味と深みがあって素敵な味なのである。

今日食べた中では№1であった。



よく見ると、ソーセージやベーコンも何種類かあったし、バン粉が載った美味しそうな焼きトマトやお粥もあった。

時間もあまりなかったし、お腹もいっぱいになっていたので体調の事も考え今日は我慢した。

でも、この雰囲気は素晴らしい。

朝7時という時間がよかったかもしれない。

このお店「ケシキ」は朝6時から営業しているので朝早くから食事を楽しむのには理想的な場所だと思う。

料金は税込で3000円位だったが、ちっとも高いとは思わなかった。

同じ高級ホテルでも混み合いすぎていたり、サービスが殺伐としているところも少なくない。

ここはサービス・雰囲気・ロケーションも含めてとてもいい感じであった。

朝7時のマンダリンオリエンタルホテルはお薦めである。