「この国の空」 | 尋常ならぬ娘のオタクな映画日記

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「この国の空」の画像検索結果  「この国の空」


二階堂ふみと長谷川博己共演の「この国の空」


これ、公開前から死ぬほど観たかったのに近所には来なくて

知人に頼んでチラシとパンフだけは必死でGETしていた作品(笑)


普段はまず行かない劇場で遅れて公開されていることを知り!

飛び上がって喜び、足を伸ばして行ってきましたо(ж>▽<)y ☆


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舞台は昭和20年の終戦間近の東京。

二階堂ふみ演じる里子は19歳。

里子の家の防空壕が水浸しになったことをきっかけに

隣の家に住む長谷川博己演じる市毛の家を行き来するようになる。

市毛は虚弱体質のため戦争には行けず、

妻子を疎開させ、東京で銀行員として仕事をしていた。

一人で暮らす市毛の身の回りの世話をなにかとするようになる里子は

自分でも気付かぬうちに市毛に心惹かれていた。

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そのことを悟った工藤夕貴演じる母親はある日、里子に言う。

「市毛さんに気を許してはだめよ。」と。

「傷つくのは女なんだから。」と。

里子の中で女が目覚め始めていることを母親は指摘し

そのことに何より気づいているのもまた市毛だと言った。

母親の指摘通り、里子の中の市毛への想いは大きくなっていた。

そしてまた母親の見通し通り

市毛の中でも里子を求める気持ちが大きくなっていたのである。

妻子ある市毛との許されぬ恋

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戦争で明日死ぬかもしれないという状況の中で

燃え上がる2人の想い

2人はどうなっていうのか・・・


というようなストーリーです。



公開時、けっこう酷評されていた本作ですが


私的には かなりよかったです!!!


観に行った甲斐があったし、

劇場で観れてよかった!とつくづく思いました(´∀`)



物語の内容にも興味があったし

最近超マイブームの長谷川博己目当てでもあったのですが


その両方で大満足でした!!


とにかく思ったのは

やっぱり二階堂ふみは凄い!!!ということと

長谷川さんは演技が上手い!!!ということです。


二階堂ふみが段々と女になっていく様は

本当にリアルで、

その徐々に変化していく様は本当に見事でした!!


そして

長谷川さんが演じる市毛もよかったです!


個人的に

長谷川さんは前髪を下したほうが断然かっこいいと思うし

髭も今回のような髭はイマイチ似合わないと思っていたので

正直、

今回の長谷川さんは長谷川さんらしくないなぁと思って観てました。


でも観ていると

この長谷川さん演じる市毛が

里子の若さにむさぼりつく様が

ものすごくリアルで素晴らしかったと思いました。


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「女性には何をしていても美しく見える時期があるのですね」

なんて涼しい顔をして言ってますが

その後の市毛の里子をむさぼるようなキスは

本当にエロスでした(/ω\)


里子と市毛の絡みのシーン

なんかほんとにリアルでエロスだったんですよ。


エロいんじゃないんです!

エロスを感じる芸術性の高いものだったんです!


あらためてそんな市毛に応じた里子を演じた

二階堂ふみはほんとに凄い!!!と思いました。


で、

そんな市毛の元に

親密になる前から、

頻繁に行く里子を厳しい母親がなぜ黙認しているのか

おかしいじゃないかと思って観ていたけれど

その理由もちゃんと説明があって

こんな時代がそうさせた

というのにも妙に説得力があってよかったです。


その母親役の工藤夕貴もよかったし

自分の家を焼きだされて里子の家を訪ねて居候する伯母を演じる

富田靖子も素晴らしかったです。



ということで

里子と市毛の関係に進展があるまでの前半半分くらいは

淡々と物語が進むのですが

これも全く退屈することなく引き込まれましたし


妻子ある男に惹かれていく若い娘と

妻子がありながら若い娘への欲望を抑えきれない男の

許されない関係は

実にリアルに描かれていて素晴らしかった


本当によく描かれていた作品だったと思います。


その他

里子が市毛のいない寝室に入り

汚れた枕カバーに市毛を感じるシーンなども

一人の男に惹かれる娘の心情が

丁寧に描かれていて、とても印象的でした。


そして問題の

酷評の嵐だった最後の最後のある1シーンに挿入されるもの


それは今後の里子を説明するものだったけれど

それがどれだけ酷いものなんだろうと覚悟して観ていたからか

そこまで悪いものではなかったです。


むしろ、私が予想していた里子の決断と

実際の里子の決断が違っていた部分もあって(;´▽`A``

説明してくれてよかったかなと思いました(笑)


そこに女になるということの恐ろしさも込められている感じで

これまでの里子はもうそこにはいないというか

それもちょっと意外な展開ではありましたが

リアルなエンディングといえるのでしょう。



私は観てよかったなと思いましたし

心に残る作品になりました(´∀`)



長谷川さんのあのキスシーンを思い出すと

里子に代わって悶々として眠れなくなりそうだわ(;´Д`)ノ(笑)


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